“元カノ”よりも“女友達”の方がダメージがでかいのはなぜ?


現実世界でも、ドラマのなかでも、絶対に敵わないと思わせるポジションとして出現するのが“元カノ”。よく、倉科カナさんや小林涼子さんが演じていますよね。明るくてカラッとしていて、元カレの今カノとも仲良くなってしまうような無敵のキャラ。ただ、『いちばんすきな花』第5話を観て、受けるダメージがでかいのは、元カノよりも女友達なのでは? と思うようになりました。

インテリアショップで買い物をしていたときに、赤田と峰子にばったり遭遇したゆくえ。ゆくえと赤田の間には、別れた恋人同士のような空気感が漂っていました。「わたしはいま全然幸せだからね」と強がってしまうゆくえと、「そう、よかったね」と言いながらもちょっぴりジェラシーを感じてしまう赤田。そんなやりとりを(おそらく)遠くから見ていた峰子が、元カノだと勘違いするのも無理はありません。


ただ、峰子が「大丈夫、妬いてないよ。ちゃんと別れてる感じあったし。元カノでしょ? 大丈夫、気にしてないから。昔の人とか、負ける気しないし」と勝手に解釈をして、勝手に飲み込もうとしていたとき、赤田はなぜ「元カノじゃないよ。友達だよ」と否定しなかったのか。最初は「元カノよりも、友達って言った方がいいに決まってるじゃん!」と思っていたけれど、赤田は元カノよりも女友達の方が、峰子が受けるダメージがでかいと悟っていたのかもしれません。

 

たしかに、元カノにはちゃんと区切りがあります。「別れよう」という言葉があるし、一度付き合って別れた以上は、ベタベタすることもできません。お互いに、ちゃんと一線を引くことができる。「女友達と仲良くしないで」と言うのはちょっとトゲがあるけれど、「元カノと仲良くしないで」は、「それはそうだよな」と納得できるだろうし。それに、女友達はちゃんとした別れがないからこそ、受け入れるのがむずかしいんですよね。