年齢のせいか、お手入れ方法を間違えているせいなのか……。ふかふかとしたみずみずしさや柔らかさがない「枯れ肌」は、40代以降はセルフケアだけでなかなか解決できないんですよね。そんな時に「肌育エステ」がいいらしいという噂をききつけ、体験取材をすることに。皮膚科クリニックが手掛けるエステサロンで今、話題の発酵ローションを使ったコースというから期待大。施術前後で測った水分・油分量の変化……驚きますよ。

写真:Shutterstock


皮膚科クリニックのエステがスゴいらしい


皮膚科医である石井禮次郎先生が日本人のあらゆる肌悩みに応えるべく、皮膚科クリニックを開業したのは1973年、今から50年ほど前のこと。「美容クリニックの先駆けでしたね」と語るのはドクターイシイグループ代表の石井聖子さん。石井クリニックの初代院長であった石井禮次郎先生は父にあたり、今はその意思を引き継いでいます。

 

イシイグループ代表・石井聖子さん
クリニック・エステティック・プロダクトの三位一体で肌専門美容医療を提供しているドクターイシイグループ(医療法人社団石禮会 石井クリニック/ 株式会社ドクターイシイコスメティックス / 株式会社石井クリニック美容研究所)の代表。創業者は父であり皮膚科医の石井禮次郎。今年創設50周年を迎える。

 


「父は『美容は人生とともに歩むもの』と話していました。美容と健康が密接しているヨーロッパの美容方法に共感し、現地に何度も視察に行っていました。中でも、エステ事業を日本でも普及させたいと、技術や器械を導入していましたし、他にも商品開発にもチカラを入れていました。『美容はメンテナンス、長くお手入れし続けることに意味がある』と皮膚科クリニック頼りにせず、誰もが簡単に美容ができる環境を作りたいと考えていたのです」(石井さん)。

石井クリニックの開設は1973年。「日本初の美容皮膚科として開設して50年以上。今では母娘でクリニックに通われている家族も多くいます」(石井さん)。

石井先生といえば、今や世界的に名の知られているグローバルスキンケアブランドの発酵コスメの開発にも携わっていた経歴を持つ、日本の美容の発展にも尽力したひとり。
「発酵成分に可能性を見出した父は、発酵液の処方開発を繰り返してスキンケアの製品化に成功。発酵の先駆者と言われることがあります。皮膚科の診療とエステティック、そして自宅でできるスキンケアと併せること。三位一体で美を提供する、これは開業時から父が描いていたクリニックの方針です」(石井さん)。
 

40代のエイジングの加速は、ある美容ブームがきっかけだった!?


エステティックサロンに通うお客様の年齢層を聞いてみると「10代〜70代までと幅広いです」と石井さん。「母娘でいらっしゃる方もいます。お子様はニキビ治療に、お母様はたるみやしわのケアにとそれぞれの年齢や肌悩みに合わせたメニューを受けにいらしていますね」(石井さん)。40代の主な肌悩みといえば乾燥・小じわ。これに共感する人は多いですが、それ以外に急激に増えているのがイボや脂漏性皮膚炎だそう。

――目の下や首やデコルテなどの小さなイボ、気になります。
エイジングサインはいろいろな要因が複合して現れるため、断言することはできないのですが、ここ最近、イボや脂漏性皮膚炎で来院する患者さんが多くなっています。
診察時に使用している化粧品やお手入れ法について聞いてみると、水分と油分のバランスが整っていないことが見受けられます。特に油分量が異常に高い。この原因は何だろう、と私たちも考えたところ、皆さんに同じような傾向が見られたのです。

――それは何ですか?
オイル美容です。乾燥や小じわにオイルが良いと聞き、オイルの化粧品を取り入れている人が多かったのです。もちろん、ある程度の油分量は必要ですが、果たして本当に足りていないのか?   
というとそうでもなく、逆にオイル過多になっている場合も。イボは油分を好むため、また脂漏性皮膚炎は皮脂のコントロールが効かず炎症を起こす病気。結局のところ、二つとも油分の調整ができていないのです。

――40代におすすめの肌改善方法は?
石井クリニックでは、理想的な肌状態へ導く「肌育コース」があります。注目は世界で初めて微生物共生発酵させた発酵液「エフイシイ」と3種類のコラーゲンを編んで作られたシートを使ったパックになります。有機酸・アミノ酸・米ぬかに含まれるビタミン類の働きで肌の鎮静・過剰な皮脂の分泌を抑制。ニキビや赤みなど目に見えやすいものはもちろん、微弱炎症にまでしっかりアプローチします。

施術前後に水分チェッカーで水分・油分・弾力を測っていますが、1回の施術で劇的に数字が変わるので是非、体験してほしいですね。

さらりとしたテクスチャーの化粧水。ベーシックローション 150mL ¥4950(11月25日発売)/石井クリニック美容研究所


注目の発酵液「エフイシイ」を深掘り!


50年以上にわたる発酵液研究の知見を活かし、今年の秋、さらにパワーアップする発酵液「エフイシイ」。自然由来で栄養豊富な発酵液を作るため、石井社長自らが日本各地を巡り、原料を探し当てたそう。
「いろいろな方とお会いして引き合わせていただいたのが米農家にして醸造家、発酵食の料理人として世界的にも“時の人”である佐々木要太郎さんとの出会い。完全無農薬・無肥料の米作りから、最良にして最新の米発酵を追求する姿勢に深く感銘を受け、『佐々木さんのお米を是非とも使わせてほしい』と申し出ました。

土も肌も結局のところ、土台が大事なんですよね。おいしいお米作りには栄養の行き届いた元気な土が欠かせません。肌も同じ。潤い力のある元気な肌は、水分・油分のバランスが取れてバリア機能が整った状態、つまりは肌の土台がしっかりしていることですから。佐々木さんのお米を使って作った独自の発酵液「エフイシイ」はニキビ・吹き出物・くすみ・しみなどのエイジングサインにアプローチします。最適で最高の発酵液が完成しました」(石井さん)。

 
  • 1
  • 2