一年を通して、ご近所でも旅先でもほぼ毎日おやつを食べ、寝ても覚めてもおやつのことを考えているミモレブロガーの山根亜希子さんが選出! 2023年に食べて心を鷲づかみにされたおやつを紹介します。


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旬の食材をハッとさせられる組み合わせで。新しい扉を開く「アイスクリーム」


2023年も夏が長くて暑かったですね。そうすると食べたくなるのが、そうアイスクリーム! ということで2022年に続き、今年もアイスがランクインです。

昔ながらの商店街の中に、ユニークでおしゃれでおいしそうで楽しそうなお店が新しく増えている東京・西原商店街。その中にあるのが、今回ご紹介するkasiki(カシキ)さん。旬の食材を使ったアイスクリーム、アイスを使ったデザート、ナチュラルワインのお店です。

 

インスタでたまたま見かけた「水羊羹とアイス」という組み合わせがとても気になって! 残念ながら期間内(kasikiさんのアイスやデザートは季節毎に変わります)に伺えなかったんですが、その次のデザートが「パッションフルーツのブリュレ」。これはやっぱり! とお店に行きました。

とはいえ、最初はやっぱりシンプルにアイスから味わおうと思い、お店に着いてメニューを眺めていたら……「ルバーブと山椒のアイス」が目に飛び込んできました。アイスにルバーブ!?  山椒!? 一体どんな味わいなんだろうとすっかり心を奪われてしまい、「ルバーブと山椒のアイス」をいただくことに(パッションフルーツを使ったアイスは一緒に行った夫にオーダーしてもらいました♡)

甘酸っぱいルバーブと山椒の爽やかな香りの組み合わせが今まで経験したことのないおいしさで感動。追加でお願いした台湾パイナップルとジャスミンの組み合わせもまたおいしくて。その後も何度かお邪魔しては新しい味の組み合わせに驚かされています。行く度にラインナップに新たな味があるので、それを見るのも楽しいのです。

今回「おやつアワード2023」の取材&撮影のためにお邪魔したときにラインナップされていた8種類のアイスクリームの中から選んだのがこちら!

アイスはどのフレーバーでも1種類¥500、2種類¥850、3種類¥1000。

右上のピンクが「秋苺とローズマリー」。秋苺って初めて! 苺アイスの甘さにローズマリーのすっきりした香り、これはお料理でも試したくなりました! イエローが「レモンとサフラン」。こちらは以前もいただいておいしかったのでリピートです。レモンの酸味と苦さ、サフランの香りがやみつきになりそうな美味しさです。そしていちばん下は「ほうじ茶メープル」。ほんのり甘くて、食べ終わったあともほうじ茶の香ばしい香りが口に広がります。お茶にメープル、勉強になります!

今回の3種類もそうですし、以前にいただいたルバーブと山椒など、一体どうやって組み合わせを考えていらっしゃるのか、kasikiのプロデューサー藤田澄香さんに聞いてみました。

kasikiのフレーバーを考案している藤田澄香さん(左)。2023年10月でオープン1周年を迎えたそう。カウンターの奥に並ぶのは、ナチュラルワインや食後酒。アイスとともに味わうもよし、お酒だけを楽しむもよし(私は残念ながらできませんが)。

「kasikiのアイスは旬の食材をベースにしていて、組み合わせの発想はさまざまです。たとえば『秋苺とローズマリー』は、森の中に実る苺を想起してもらいたかったので、森林浴しているかのようなすっきりとした香りのローズマリーをプラスしました。『レモンとサフラン』はまさに今が旬の瀬戸田のレモンを使っています。こちらはまずは黄色いアイスが作りたいというところからスタート。そこでサフランを加えることに。そうしたら、レモンの酸味と苦み、サフランのほのかなフローラルな香りが加わり、奥行きのあるフレーバーになりました」(藤田さん)

とのこと。なるほど~! お茶との組み合わせは食事とドリンクのペアリングのようだし、おやつの枠に留まらない“食”の奥深い世界をkasikiは味わわせてくれます。

そして実はこの取材日が初体験だったアイスを使ったデザートもいただきました!

 
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