次から次へと不安が襲ってきて、眠りたいのに目が冴えて眠れない。誰にでも、そんな夜を過ごした経験があるのではないでしょうか。

些細な不安やモヤモヤを吐き出せる人がいなかったり、不安を口に出すと嫌われるんじゃないかと思ったり。積もりに積もった不安がまぶたの裏にべったり張り付いて、「早く寝なきゃ!」とかたく目を閉じても寝させてくれない……。こんな夜って、本当に厄介ですよね。

 


「気がついて! アナタのその不安、ありもしない妄想だよ」

え、今どこかから声が聞こえたような……気のせい? でもそのとおり、明日も早いっていうのにありもしない心配をしたって仕方ないよね。

「そうそう、これは妄想! 実現しないし大丈夫!」

……そのポジティブで力強い声は、恋愛コラムニストの神崎メリさん……!?


と、少々寸劇風にお届けしましたが、今回ご紹介する神崎メリさんの新著『眠れない夜の恋愛処方箋』は、まさにこんなふうに、本の中から直接語りかけてくれるようなメッセージ集なのです。大っぴらに人に言えない80の悩み、その不安に向けたメリさんのアドバイスには、こんがらがった気持ちをほぐす、まっすぐでシンプルで力強い言葉に溢れています。

恋愛、コンプレックス、友人、お金、親、人生……とかく浮世はままならぬ。ただ、その不安は「アナタの妄想かもしれないよ?」と教えてくれるメリさんのエールが詰まった本書から、今回は3つの不安の処方箋を、筆者の共感ポイントも勝手に添えてご紹介したいと思います!