思わずツッコミたくなった大御所

——キングオブコントで優勝して、優勝しなかったら出会えなかった人にたくさん出会えたそうですね。その中で印象的だったのはどなたですか。

赤羽:やっぱり、鶴瓶師匠です。初めてお会いした時、鶴瓶師匠みたいになりたいなと思いました。やっぱり愛されているし、人間的にもすごくて。

児玉:思わずツッコミたくなるオーラがあるんです。師匠なんですけど、お話させていただくうちに、あと10分ぐらい喋ってたら普通にひっぱたいてたと思うくらい。できそうな気がしてくるんです。勝手に親近感を抱いてしまう。芸人としての懐の深さがすごいです。

——おふたりは、20年の中にいろんな芸人さんを見てきたと思います。必ずしも実力があれば売れるわけでもなく、厳しい世界だと思いますが、売れる人の特徴って何だと思いますか?

赤羽:売れてる人って、みんな優しいというか、なんかいい人が多いですね。

——売れっ子芸人さんをインタビューすることが多いですが、確かに皆さんめちゃくちゃ腰が低いです。

 

赤羽:まだ売れてない芸人さんも、もちろん優しいし、いい人なんです。でも、売れてる人は本当にみんな、優しい感じはありますよね。怖いイメージがあっても、実際会うとめちゃくちゃ優しいし情があります。

児玉:確かに。優しいし、芯がある。あと、真面目だなと思います。売れる人にも、いろんなタイプがいると思いますね。自己分析がちゃんとできて、戦略的にちゃんと考えて売れる人もいれば、才能で売れる人とか、人間力で売れる人とか。

児玉:今の時代はYouTubeとかもあるし、売れ方もまた変わってくるんでしょうね。

赤羽:僕たちは特に配信が売れるタイプでもなくて、ジューシーズの時はそもそも配信がなかったですし。

児玉:YouTubeやってる人とかそもそもいなかったです。

赤羽:配信が売れる芸人さんっているんですよ。舞台は売れてなくても、配信が売れれば、ギャラがいただけるようになった。

児玉:それはめちゃくちゃいいことですし、いろんなパターンがある時代です。

※サルゴリラを結成する前組んでいたトリオ