加齢とともに悪化しやすい細毛・薄毛問題。「最近、ヘアデザインがきまらない」と感じたら、今すぐホームケアを意識してみて。続けることで髪そのものを立て直す簡単ケア法について、MAGNOLiA青山店・ヘアケアスペシャリストのSAKIさんに伺います。


お話しを伺ったのは……

 

MAGNOLiA青山店 ヘアケアリスト・SAKIさん
ヘアケアリストとして、ゲストの頭皮や髪の悩みに合わせたレシピを提案。根本から健康毛を引き出す、毛髪のスペシャリスト。全国で約50人のみが取得する「EraLスペシャルキュアリスト」の資格を持ち、髪悩みが複雑に絡み合うミドル世代から支持される。

 

 


髪痩せやボリューム不足の進行で
顔の印象はどう変化する?

 

髪の量に変化が現れると、スタイリングをしても髪型がきまらないと感じるものです。特にトップとサイドの毛髪がペタンとすることで、なんとなく顔も大きく見えることも……。
「細毛や薄毛になると、以前より髪が頭皮に張り付いた印象になるため、どうしても輪郭が目立ってしまうのです。そのため、“ほうれい線”や“しわ”などが実際より強調され、老け見えにつながります。気がついたらすぐに頭皮のお手入れをはじめましょう」と話すのは、ヘアケアリストのSAKIさん。

そこでおすすめなのが「頭皮ほぐし」。頭部へ血流を促し、必要な栄養をきちんと運ぶことが、ふっくらとした髪が復活するんだとか。頭皮ケア製品はシャンプー後の濡れ髪にすぐにつけてしまうことが長続きの秘訣と言います。
「40代以降は頭皮ローションを追加して、シャンプー後につける習慣を。お手入れにプラスするかしないかで、数年後の髪に差が出ます。ローションをつけるときは頭皮をほぐしながら馴染ませると、頭皮に必要な栄養もしっかり届きやすく、これから生えてくる毛髪を健康的に導きます」(SAKIさん)
 

“波平さんゾーン”をほぐすだけで
効果的に頭皮環境がアップ!


頭皮マッサージが髪にいいことはわかっているけど、毎日となるとちょっと面倒……。時間をかけず、気軽に行えて効果的なほぐし方ってあるのでしょうか?
「あります! 耳の周辺から後頭部の凹んだ部分には太い血管があり、この部分をほぐすと、高い血行促進効果があるんです。わかりやすいイメージは磯野家の波平さんの髪。波平さんの髪の生えている部分をほぐすとリンパの流れも非常によくなって、老廃物が流れやすい状態に。結果、巡りのいい頭皮環境になります」(SAKIさん)

耳後ろに指の腹を当て、指圧するように力を加えながら螺旋を描きます。このまま、ぼんのくぼ(後頭部のくぼみ部分)に向かってほぐすことで、効果的に血流がアップ。まさに波平さんゾーン!


見落としやすい生え際を刺激して
ペラペラとうねる前髪を解決

 

もうひとつ意識してほしいのは髪の生え際だとか。額周辺はトップ同様、早い段階で細毛になりやすいものの、この部分のお手入れはついついおざなりになりやすいからだそう。
「ケアを忘れがちな生え際こそ、しっかり頭皮ローションをのせて指の腹でほぐしていきます。血流を促して栄養を行き渡らせることで、前髪の細毛やうねりの解消を目指していきましょう」(SAKIさん)

生え際とおでこ(囲み部分)をほぐしていきます。この部分の筋肉も鍛えられるので、肌のたるみ予防にも。
頭皮用ローションを生え際においたら、指の腹で頭皮を動かすように揉みほぐしましょう。
トップも同じようにほぐしましょう。硬く張った感じのする人は、コリが溜まった状態。ほぐすことで巡りを整えていきます。
 
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