いよいよ夏本番———薄着になり、肌見せ分量が増える季節。でも今回提案する「色気」とは、露出することで連想する「セクシーさ」ではありません。
大人の夏ならではの「色気」とは? 纏い方は? 様々な切り口から大草直子さんに教えてもらいました。モデルは畑野ひろ子さん。大人のための健康的な「色気」をご提案したいと思います!
「厳密に言うと、着る時間によって“素材”のドレスコードは存在します。たとえば、リネンは昼のカジュアルな場にはOKだけれど、夜のオフィシャルなシーンへは不向きなので、シルクなどに着替えたほうがいい、など。それに対して、“色”に関してはドレスコードというのは特にありません。だから今回はルールの話ではなく、あくまで夏のおしゃれを楽しむコツ。出かける時間に合わせて自然にある色を選ぶというのも、なんだか色っぽいと思うんです」
夏の昼なら…
明るいイエローとブルーデニムは
晴れた夏の昼間に似合う
シャツ¥24000/ピーター テイラー(ロンハーマン) デニムパンツ¥25000/ドレステリア(ドレステリア 銀座店) バッグ¥64000/ア ヴァケーション(アマン) パンプス¥79000/ジャンヴィト ロッシ(ジャンヴィト ロッシ ジャパン) ピアス¥13000/ローラ ロンバルディ(メゾン イエナ) リング〈人差し指〉¥210000/マリハ(マリハ) リング〈小指〉各¥30000/チェリーブラウン
「完熟した柑橘類のようなイエローは夏の陽射しに映えますよね。スミっぽさのない、発色のいいイエローだからボトムの濃度も揃えて明るいブルーを。そう、デニムもきちんと“色”として捉えるのが大事なポイントです。だから、グレーやベージュが入っているシックな色落ちデニムではなく、鮮やかなブルーデニムを選んでいます。そうすることで、ハツラツとした夏の昼間のイメージに似合うから」
夏の夕方なら…
夕陽のような複雑な色を
赤のグラデーションで表現
ニット※カーディガンとセット¥15000/イエナ(メゾン イエナ) パンツ¥16000/スティーブン アラン(スティーブン アラン トーキョー) バッグ¥44000/OAD ニューヨーク、フラットシューズ¥86000/ロシャス(ともにロンハーマン) メガネ¥55000/アイヴァン 7285(アイヴァン 7285 トウキョウ) 時計¥755000/IWC
「夕方の色としてイメージしたのは、夕陽のような赤のグラデーション。洗いをかけたような褪せた赤のニットと少しこっくりとしたボルドー寄りの赤パンツ。夜に近づいている時間なので、ブライトではない、落ち着きのある赤がいいですね」
夏の夜なら…
夏の夜空に似合うのは
ほんのり明度を下げたグリーンを
Tシャツ¥13000/ジェネリカ ジーン&コー、バッグ¥39000/バレン ペレティエール(ともにプラージュ 代官山店) スカート¥29000/ロンハーマン(ロンハーマン) フラットシューズ¥35000/プリティ・バレリーナ(エフイーエヌ) メガネ¥65000/DITA(DITA 青山本店)
「昼間のグリーンはオープンな明るいグリーンが適しているのに対し、夜はややダークなグリーンがしっくり。だからこそ、Tシャツも白やネイビーではなく黒を合わせると締まりがいいんです。黒という色は個性が強い色ではあるけれど、合わせる色とキャラクターを統一すれば、難しいことはありませんよ」
Hiroko’s Comment
「ハッとするような鮮やかなイエローのシャツも、デニムと合わせると唐突ではなくとっても自然。着た瞬間『好き!』と思いました。ハイウエストのフレアデニムって大人に似合う! 注目ですね♡」
モデル/畑野ひろ子
スタイリング/大草直子
ヘア&メイク/神戸春美
構成・文/小林 文
<問い合わせ先>
アイヴァン 7285 トウキョウ tel. 03-3409-7285
IWC tel. 0120-05-1868
アマン(ア ヴァケーション) tel. 03-6805-0527
エフイーエヌ tel. 03-3498-1642
ジャンヴィト ロッシ ジャパン tel. 03-3403-5564
スティーブン アラン トーキョー tel. 03-5428-4747
チェリーブラウン tel. 03-3409-9227
DITA 青山本店 tel. 03-6433-5892
ドレステリア 銀座店 tel. 03-6274-6217
プラージュ 代官山店 tel. 03-5428-5098
マリハ tel. 03-6459-2829
メゾン イエナ tel. 03-5731-8841
ロンハーマン tel. 03-3402-6939
第一回「夏の色気は「素肌×ビビッドカラー」で叶う! 【大草直子】」はこちら>>
第二回「夏のベージュコーデは、色味別に考えるとうまくいく【大草直子】」はこちら>>
“太陽の傾きに合わせ、夏色にスミっぽさを足して”
by大草直子