今回も、ジャンヌ・モローの名言をご紹介したいと思います。
フランスでは60や65歳になってもまだ女でいられるのよ。
若さの代わりに魅力と生きる知恵を身につけるの。
65歳のときにも、その美しさで周りをハッとさせていたというジャンヌ。よくフランスでは40歳以上の女性の方がモテる、みたいな話を聞きますが、その秘密はこういうことなのでしょうか。ジャンヌはこうも語っています。「歳をとることの特権は、前よりもっと自信がついておだやかになれることね。自分のことがよくわかるようになり、前ほど自己中心的ではなくなったわ」。これと対になっているかのような言葉が、次に紹介するこの名言です↓。
「恋のライバルが現れたとき、若さと美貌で勝ったと思った時点であなたの負け」
……!! 49歳にして6歳年下の映画監督、ウィリアム・フリードキンと再婚した彼女。たしかに、魅力的な女性は年齢やルックスに関係なく、素敵な男性を夢中にさせていますよね。若さと容姿にあぐらを掻いていたら、内面を磨いたジャンヌのような女性に恋人をかっさらわれてしまう危険がある、ということなのかも。
「年齢というより老化への恐怖が人をダメにするの」
60代に入ってからリュック・ベッソン監督の映画『ニキータ』やヴィム・ヴェンダースの『夢の果てまでも』など、次世代の映画監督たちの映画に続々と出演し、新たな女優としての門出をスタート。そのときジャンヌは「新しい人生が始まって自分がとても若くなった気がする」と言っていたとか。
「人生はおもしろい地形の連続。人は自分でその地図を描くのよ」
個人的に、ジャンヌの性格をよく表しているし、いいなあと思った名言に「私は、性格的に愚かじゃないし、家で夫の帰りを待ったりしない。気に入らない状況を捨てる勇気があるの」というものがあるのですが。上の名言を聞いても、ジャンヌって、人生を自分で切り拓く、という意志がとても強い女性だったのだなあと思います。
3回にわたってご紹介してきたジャンヌの名言。まだまだ、ご紹介し足りないほどたくさんの素敵な言葉を遺しています。興味がある方には、彼女の伝記『女優ジャンヌ・モロー 型破りの聖像』(日之出出版刊)をぜひおすすめしたい! 女性としての生き方や愛し方に刺激を受ける一冊は、秋の夜長の読書にもぴったりですよ。
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