実は、あなたが料理で捨てている部分に栄養がつまっているということがよくあります。たとえば、玉ねぎ。実は、茶色の皮の部分に血液をサラサラにする成分が多く含まれています。ですから、玉ねぎを一度皮ごと煮て、その茹で汁を使って料理(作り方は下記参照)をするようにしています。白米と玄米の違いもそうです。玄米-糠=白米。栄養のある“糠”部分をあえて捨てているのが白米なのです(もし、白米を食べたいなら、糠漬けを添えてみてはいかがでしょうか)。

できるだけ、まるごと食べられる食材を選んだり、素材をまるごと食べられるような料理方法を工夫したりしてみてください。

【作り方】玉ねぎを柔らかくなるまで煮たら、茶色の薄皮をはがし、素揚げ。煮汁(ここに栄養がギュッと詰まっている!)に小麦粉を溶かし、蕎麦の実を入れ、塩こうしょうで味を調えて餡に。素揚げした玉ねぎに餡をかけたら出来上がり!

プロフィール オオニシ恭子先生

1981年渡欧。以来31年、東洋的食養法を研究しながら、個々の生活と体質を見つめ、食のアドバイザー、講演会、健康セミナーなどを行う。2013年、拠点を奈良に移し、「やまと薬膳」の活動を開始。著書に『滋養ポタージュではじめる ヨーロッパ薬膳』など。

ホームページ:やまと薬膳クッキングスタジオ いってん
オオニシ恭子先生の東京での薬膳クラス:薬膳教室