「GINZA」元編集長のファッション・エディターの山際恵美子さんによる短期集中連載の最終回。今回は、バッグ編です。前回「ワンシーズンに靴は3足あれば充分」とご紹介しました。小物も同様です。バッグは「メイン」と「遊び」、3つの違ったタイプをもつことで、厳選された「本命」の洋服だけで、「ストレスなく自分のスタイルができて、毎日が快適になりますよ!」と山際さん。持つべき3タイプとは……?
 

 

私の基本3パターンを見ておわかりいただけるように、現在の私のベースカラーはグレー&ベージュです。これを基本に、この色にフィットする範囲でシーズンごとにそのときに旬な色をプラスしていきます。

バッグもベースカラーに合う、3つの違ったタイプをチョイスしましょう。
 

メインで使うの春夏のバッグ

① 夏らしいかごバッグ(バリ島の作家もの) 大ぶりなカゴバッグはインパクト大の名脇役
② グレーのラウンドショルダー(YAHKI) ベースカラーのグレー、2wayに使える通年仕様
③ 白のトートバッグ(ほぼ日ストア) 思いのほか何にでも合うオールマイティな白が◎

いずれも、3万円前後で手に入るラインナップです。②③は春夏だけでなく、通年使っています。


サブで活躍する遊びのバッグ3点

① マルチボーダーのラフィアバッグ(ドルチェ&ガッバーナ) 夏になると登場する定番マルチボーダーで元気に
② 赤のヴィンテージバッグ(エルメス) ミラノでひと目惚れ!ヴィンテージの愛用品
③ 黄色のラフィアクラッチバッグ(バリ島の作家もの) 少し大ぶりのクラッチ、差し色に最適な夏の華

①②ともブランド品ですが、①は7年ほど、②にいたっては10年以上使っているバッグです。ブランドバッグはそのブランドや流行を象徴する「イットバッグ」を持つより、ちょっとはずした自分のスタイルに合うものをチョイスしたほうが、長く愛して使えると思います。

 

短期連載は今回が最終回。山際さんの著書『服を捨てたらおしゃれがこんなに「カンタン」に!』の中では、今回ご紹介した“3”のマジックのルールのほか、「買ってはいけない服」を知る方法や、おしゃれ上級者に見えるバランスなどをわかりやすく解説されています。
「似合う服」がわからなくなってしまった人、必読の書です!

ファッション・エディター&編集プロデューサー 山際恵美子

東北大学卒業後、ロータリー財団奨学生としてフランス留学。帰国後「エル・ジャポン」創刊メンバーとして編集の道に入る。ファッション雑誌「GINZA」元編集長。フランス語と英語を生かし、ミラノ&パリコレクションを10年以上最前線で取材。マーク・ジェイコブスやシャネルのデザイナー、カール・ラガーフェルドの単独インタビューなど独自のアプローチで注目を集める。雑誌「エル・ジャポン」「クロワッサン」「GINZA」を経て、書籍編集に移り、「断捨離」担当編集はじめ、ファッション、美容、医療、料理、ライフスタイルなど幅広い書籍を出版。2016年マガジンハウスを退社後、ファッションアドバイス、執筆・編集、講演などで活躍中。オフィシャルブログ:https://ameblo.jp/yamagiwa-emiko instagram:@yamagiwa_emiko

 

<新刊紹介>
『服を捨てたらおしゃれがこんなに「カンタン」に!』

山際恵美子 著 1400円(税別) 大和書房

服の見直しの極意、元マガハ編集長が伝授!
たくさんあるのに「着る服」がない人へ。白デニムは難しくない。人生が変わる服の捨て方選び方、あなたを一気に垢抜けさせる方法!【「クローゼット」を見直す 「おしゃれの引き算」レッスン】【「買い方」を見直す 「買ってはいけない服」を知る】……などなど、「減らさなくてはいけないと思いながら、ちっとも減らない」「たくさんあるのに、いつも同じ服で出かけている」「若いころから服の好みが変わらなくて困っている」……そんな悩みが解消できる最強の「山際メソッド」が詰まっています。

(この記事は2018年6月26日時点の情報です)
撮影/最上由美子
文/山際恵美子
編集・協力/藤沢陽子(大和書房)
構成/川端里恵(編集部)


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