ブランドの歴史を学びながら収集する、思い出のウォッチコレクション・・・by LYDIA代表 本田美奈子_img0
ヴァシュロン・コンスタンタンのアンティークウォッチ。年月を経てほどよく変化したフェイスやゴールドの表情は、ジュエリーにもよく馴染みます。ジュエリーもイエローゴールドで統一して、マニッシュなトレンチコートに大人のエレガンスを。

夫婦揃って、時計が大好き。お互いの誕生日や結婚記念日など、昔から、大きなプレゼントは時計を贈り合うことがほとんどなので、いつの間にか、思い入れのあるコレクションが集まりました。

特に主人は、単に収集するだけでなく、その時計が生まれた背景まで学ぼうとする学究肌。美しいデザインや優れたムーブメントはもちろん、ブランドの歴史や投資価値など、様々な観点からリサーチして、おすすめのものを選んでくれます。

今年の誕生日にプレゼントしてくれたのは、ヴァシュロン・コンスタンタンの1940年代のアンティーク。イエローゴールドのケースに似合う、ブラウンのクロコベルトを新調してくれました。ヴァシュロンは、私も好きなウォッチメーカーのひとつ。ナポレオンの時代からビジネスを継続している唯一のウォッチメーカーですが、当時は、同じモデルは最大で24個しか作られなかったとか。世界に名だたるウォッチメーカーのなかでもひときわ歴史が古く、アンティークの希少価値も高いと思っています。

また、ウォッチとジュエリーをコーディネートする際は、イエローゴールドとホワイトゴールドを混ぜるのが、あまり好きではありません。シルバーのアクセサリーを着けたい時に、最近よく着けているのは、ジャガー・ルクルトの「メモボックス」。ルクルトにしては珍しいデザインで、手巻きのシンプルなムーブメントながらアラーム機能も付いた特徴的な1本です。個人的に注目している1990年代のモデルで、すでに完成された近代的な機能を備えつつも、37mmという小ぶりなサイズと厚めのケースがお気に入りです。

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ジャガー・ルクルトの「メモボックス」は、ジュエリーもホワイト系の輝きで統一。ジュエリーは、アクセントになるモダンなデザインを選んで、さりげなくモードなスタイルに。気分次第で付け替えるベルトは、今はブラウンのオーストリッチ。ベルトの色や素材を替えると、がらりと表情が変わります。


アンティークのウォッチは、サイズ感も好きなポイント。ここ数年トレンドとなっているビッグフェイスよりも、特に女性には、さらりと着けやすいと思います。どちらの時計も、コーディネート次第で仕事にもドレスアップにも対応できる優れもの。クラフツマンシップに敬意を表しながら、定期的にメンテナンスをして、末長く、大切に愛用していくつもりです。

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少しずつ集まったウォッチコレクションは、どれも思い入れたっぷり。右から、主人のものを借りてベルトを付け替えたグランド・セイコー、同じく主人から借用中のロレックス、誕生日ブレゼントにもらったパテック・フィリップのジュエリーウォッチ、結婚する際にギフトとして贈られたブレゲ。

CREDIT:
(トレンチコートのカット)
トレンチコート/バーバリー(古着)
ネックレス/タサキ
リングすべて/シャルロット シェネ

(イエローニットのカット)
ニット/エミリオ プッチ
パンツ/バレンシアガ
パールネックレス/タサキ
リングとバングル/ソフィー ブハイ

アイコン画像

PROFILE 本田美奈子さん

数々のラグジュアリーブランドやコスメ、ライフスタイルブランドをクライアントに持つブランディングとPRの会社「LYDIA」代表。プライベートでは1児の母で、夫婦ともども時計をこよなく愛するウォッチコレクター。

構成・文/村上治子