今、女性の間で密かにブームになっている神社やお寺巡り。せっかくなら散策ついでにおいしいスイーツを食べたい!
前回の記事では鎌倉を紹介し、たくさんのアクセスがありました!今回は、寺社ライターの大浦春堂さんに、東京と埼玉と神奈川の神社スイーツを紹介してもらいます。
亀戸天神社 かめいどてんじんしゃ(東京都江東区)
江戸甘いもの屋番付で横綱に輝いた名物「くず餅」
亀戸天神のすぐ脇に店を構える「船橋屋」は江戸時代の文化2(1805)年に創業した、200年を超える老舗です。初代・勘助が自身の出身地である船橋で生産していた良質な小麦のでんぷんを、せいろを使って蒸して餅を作りました。現在ではおよそ15ヵ月かけて発酵させてから蒸し上げており、プルンとした舌触りのくず餅が賞味できます。
御霊神社 ごりょうじんじゃ(神奈川県鎌倉市)
例祭の「面掛行列」にちなんだお菓子「福面まんじゅう」
鎌倉・坂ノ下の御霊神社は、9月の例祭で催行される「面掛行列」が有名です。この面掛行列に用いられる福面を模して作られたのが「福面まんじゅう」。江戸時代から約300年続く老舗の和菓子店「力餅家 」で一年を通して販売されています。お面の種類は天狗に鬼、福禄寿など11種類。ユーモラスで個性的なカステラ生地にしっとりとしたこし餡が包まれた、どこか懐かしい味わいのお饅頭です。
氷川神社 ひかわじんじゃ (埼玉県さいたま市)
香ばしい醬油味の焼き団子「氷川だんご」
香ばしい醬油の香りを参道に漂わせる「氷川だんご屋」の名物が、店名にもなっている焼き団子。秘伝の醬油たれにさっと団子をくぐらせてから丁寧に一本一本焼き上げた香ばしい団子は、モチモチの食感がクセになる味わい。海苔付きと海苔なしの2種類から選べ、テイクアウトのほか店内のスペースで食べることもできます。
大浦春堂
寺社ライター。親族にも神社仏閣の関係者が多く、曾祖父は寄進にも熱心だった信仰心の厚い家に生まれる。敬虔な祖父のもと、常日頃から神社仏閣の信仰や生活習慣に触れて育ち、これまでにお参りした寺社は10,000超。大ブームとなった御朱印をはじめ、神社やお寺にまつわる暮らしの本を執筆し、「神社とお寺」周りのガイドで抜群の情報量と知名度を誇る。
『神社とお寺 おいしいお詣りスイーツ』
大浦春堂:著 定価1500円(税別) 講談社
【全国の神社やお寺の厳選スイーツ】
神社やお寺の参拝の際に楽しむことができるとっておきのスイーツを、「神社カフェ・寺カフェ」、「神様のお下がりスイーツ」、「参道・門前スイーツ」、「祭礼限定のお菓子」の4つの章にわけて紹介。老舗の饅頭やお餅といった伝統和菓子から、最近できたおしゃれなカフェのケーキやスムージー、かき氷や焼きもちといった取り寄せ不可の出来たておやつまで、参拝者のためのご褒美スイーツを厳選。
構成/磐﨑文彰(かざひの文庫)
撮影/大浦春堂
Comment