毎日ごはんをつくるのは大変! そんなときに子どもが手伝ってくれたら、ひとりで作れたらどんないいことでしょう。夏休みを機会に料理にトライさせてはいかがでしょう? 自分ひとりで作ることができたら、自信になり、おいしければあれもこれも作ってみたくなること間違いなし!
料理研究家・上田 淳子さんの最新刊『子どもキッチン』は、缶詰や冷凍食品を使えば、包丁いらず、フライパンを使わないチャーハン、ご飯に具材をのっけるだけでもおいしい1品に……などアイデアも豊富で、子どもだけでなく料理初心者も忙しい人も参考になる1冊です。
今回は包丁なしで作れる簡単クイックカレーのレシピを紹介します。
水を使わずにトマトジュースを入れれば、お店のような深~い味になりますよ!
包丁なしで作れる簡単キーマカレー
道具
・フライパン
・計量スプーン
・計量カップ
・はかり
・ボウル
・フォーク
・ゴムべら
・しゃもじ
・お玉
材料(2人分)
・合いびき肉A 100g
・ホールコーン缶B 50g
・ミックスビーンズ缶C 50g
・トマトジュースD 200ml
・にんにく(チューブタイプ)E 2cm
・カレールウF 40g
・サラダ油G 小さじ1
・ゆで卵(固ゆでしたもの)H 2個
・ごはんI 茶わん2杯
作り方
① ゆで卵は殻をむき、ボウルに入れてフォークでざっくりつぶす。
② フライパンにサラダ油を入れて全体に広げる。にんにくと合いびき肉を入れて、コンロの上に置き、中火にかける。
③ 片方の手でフライパンの柄を持ち、ゴムべらでひき肉をほぐしながら色が変わるまで炒める。コーン、ミックスビーンズ、トマトジュースを加え、全体を混ぜる。
④ 沸騰してプクプクと泡が出てきたら、弱火にして約5分煮る。
⑤ 火を止めてカレールウを加え、約1分おく。
⑥ 片方の手でフライパンの柄を持ち、ゴムべらで全体を混ぜてカレールウを溶かす。再び火をつけて中火にし、とろみが出るまで1~2分混ぜながら煮る。
⑦ 器に盛ったごはんにお玉でカレーをかけて、1のゆで卵を散らす。
ピザ用チーズやレーズンなど、好きなものをトッピングしてもおいしそう!
液体の量が少ないと、カレールウが溶けにくいのが困ります。フレーク状に細かくなったものなら溶けやすいので、1分かからずに、できあがり。
『ひとりでできる 子どもキッチン』
上田 淳子 著 1400円(税別) 講談社
共働き家庭で、夜までひとりで留守番している子どもがどんどん増えています。冷蔵庫にあるもので食べたいものをパパッと作れる知識やテクニックは、子どもに限らず、楽しく健康的に生きるための必須条件となっています。
コンビニで市販のサンドイッチやおにぎりを買うよりも、卵やハムや冷凍うどんを使えば、お金もかからず、栄養豊富な温かいおかずをお腹いっぱい食べられます。
小学生だって料理を作れれば、疲れて帰ってきたママを喜ばせることもできます。子どもに「食事を作るのって楽しいな、誰かに食べさせたい」と思わせる、毎日使いたくなる料理入門書。
食材の種類や切る作業があるものはできるだけ少なく、ハンバーグもポリ袋に材料を入れてモミモミするだけなど、大人の手を借りなくても、子どもが1人で安全に作れるレシピを徹底検証。対象年齢は9歳以上ですが、包丁も火を使わないレシピはもっと小さい子でもOK。もちろん、料理初心者の大人にも役立ちます。新入学時や夏休み、誕生日、クリスマスなど、子どもへのプレゼントとしてもおすすめです。
『ひとりでできる 子どもキッチン』のほか、料理、健康・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>
(この記事は2018年8月5日時点の情報です)
・第1回「夏休みに子供に料理をトライさせよう!ピザと洋風&和風スープ」はこちら>>
・第2回「次の週末には家で子供と料理を!うどんナポリタン編」はこちら>>
上田 淳子(ウエダ ジュンコ)
料理研究家。兵庫県神戸市生まれ。辻学園調理技術専門学校の西洋料理研究職員を経て渡欧。スイスではホテルのレストランやベッカライ(パン屋)を始め、フランスの三ツ星レストランやシャルキュトリー(ハム・ソーセージ専門店)などで修業を積み、帰国後は東京のサロン・ド・テでシェフパティシエとして勤務したのち、料理研究家として活動。大学生の双子の男の子の母であり、自らの育児経験と知恵を生かした作りやすい家庭料理のレシピが好評。子どもと家族の”食”に関する活動を行い、『るすめしレシピ』(自由国民社)、『共働きごはん』(主婦の友社)、『冷凍お届けごはん』(講談社)など著書も多数。