ブロガーの水野さんも紹介されていましたおりました、当初、都内たった2館でしか公開されていなかった低予算(300万円)のインディーズ映画『カメラを止めるな!』。演じたのはオーディションで選ばれた無名の役者たち。ところが、たちまちSNSで「おもしろい!」という評判が広がり、連日、満席が続いている作品です。

ずっと観たいと思っていたのですが、遂に観ることができました。 

事前予約できないということで(予約可能な都内のシネコンは翌日分のチケットが深夜枠以外売り切れということもあり)、池袋のシネマ・ロサで鑑賞。上映4時間前にチケットを当日窓口で購入しました。公開当初から上映していたという誇りなのか、シネマ・ロサはインディーズ作品では史上初となる巨大看板も制作。作品を応援しようとする気合いが感じられました。リピーターの方も多く、観客席は始まる前からすごい熱気に。観賞後は観覧者全員でスクリーンに向かって拍手喝采! 極めて個人的な意見ですが、普段インディーズ映画を上映している映画館で観るのが会場で一体感を味わいやすいと思われます。


言葉を尽くしてこの映画の素晴らしさをお伝えしたいのですが、こちらの映画は、ネタバレが御法度(いかにネタバレさせないで人にオススメするかということが、作品に対するひとつの愛情表現にすらなっている気がします笑)。ただひとつ、ゾンビ映画だと思われて二の足を踏まれている方は、ご安心ください。大丈夫です。これ以上は何も言えませんが、大丈夫です(私も大の苦手です)!

アイデアがあれば低予算でもこんなに素晴らしい映画はつくれる。逆を言えば、低予算でなければこんなに素晴らしい映画はつくれなかった。とも言える奇跡の映画。ハリウッドがリメイクしても、名だたるハリウッド俳優たちが出演しても、こんなに素晴らしい仕上がりになることは絶対にないと断言できます。

上映後に事前告知なしのゲリラ的舞台挨拶も。本当に“いきなり”決行されているとのことで、どこに誰が出没するかは誰も把握していないそうです。上田慎一郎監督曰く「確実にメジャー作品ではできない宣伝方法のひとつ」だそうで(笑)。今のところ池袋のシネマ ロサと渋谷のユーロスペースでの出没が多いそう。


先週末はまだわずか10数館の上映だったにもかかわらず、興行収入ランキングでまさかのトップ10入り。全国124館で拡大ロードショー(8月6日現在)が決定したため、今後、ますますランキングを上げていくことが予想されます。時が経つごとに“うっかりネタバレ”にふれてしまう危険性が高くなると思いますので、気になる方はお早めに。できるだけ前情報なく、ニュートラルな気持ちで劇場に足をお運びくださいませ。

池袋西口歓楽街のランドマーク、こちらがシネマ・ロサが入っているロサ会館の入り口です。単なるレトロという雰囲気とは一線を画すムードを発しております。1階はゲームセンターですが、なかなかに昭和な面持ちの機種が勢揃い。私の大好きなNHKのドキュメンタリー番組『ドキュメント 72時間』の舞台になりそうな雰囲気です。
こちら競馬のゲームは、スクリーン映像と華麗なる音声があいまって、視線を低くするとなかなかの臨場感。上映を待つ間、お金をつぎこむこともなく、ボーッと何レースも観察してしまいました(笑)。ロサ会館の雰囲気は、「カメ止め(と略するらしいです)」の鑑賞前後の気分を盛り上げてくれますので、その意味でもシネマ ・ロサでの鑑賞を猛烈にリコメンド!


「観たら必ずもう1回観たくなる」という前評判通り、早速、もう一回観に行きたい衝動にかられております。観賞後、ロサ会館近くのどこかの居酒屋で集まって「カメ止めオフ会」を開いて、お気に入りポイントを思いっきり言い合ってみたいです(笑)。 

今日のお品書き
「社会で何が起きているか」を知ることも、豊かな人生を送るためには大切なことだとミモレは考えています。「現代ビジネス」編集部の協力を仰ぎ、皆様にぜひ知っていただきたいニュースをピックアップし、お届けいたします。政治、経済からライフスタイルまで、新しい“気づき”に出会っていただければ嬉しいです。