40歳までアルバイトで生計を立てていた『パラサイト』の韓国女優。54歳でイ・ジョンウンがラブコメのヒロインに！

とどまることを知らない韓国ドラマブーム。

当記事は、ライター・小澤サチエが、韓国俳優やドラマの魅力を語ります。

今回紹介するのは、名脇役として長い間着々とキャリアを築いてきた、韓国女優のイ・ジョンウン。大ヒット映画『パラサイト 半地下の家族』で家政婦役を演じた女優……といえばピンとくる人が多いかもしれません。

現在54歳のイ・ジョンウンですが、現在放送中のラブコメドラマ『Missナイト & Missデイ』でなんとヒロインを演じ、大きな話題となっています。

『パラサイト』で知られる大女優イ・ジョンウン。実は超遅咲きだった！

数えきれないほどのヒット作品に出演し、今や世界中で高い知名度を誇るイ・ジョンウン。韓国ドラマ好きの方ならしょっちゅう彼女の顔を見かけているはず。

名脇役俳優として知られ、年間5本以上の作品に出演する年もあるほどの活躍ぶりですが、実はドラマデビューは2013年という遅咲き俳優です。
 

そんな彼女の経歴を簡単にご紹介。

もともとは舞台出身で、デビューは1991年。長い下積み時代を経て、最初の転機となったのが2008年、創作ミュージカル『洗濯（パルレ）』への出演。イ・ジョンウンの演技力は高く評価され、演劇界で注目を浴びることとなりました。

その後、ポン・ジュノ監督（『パラサイト』の監督）による2009年の映画『母なる証明』に端役で出演したことを機に、ポン・ジュノ監督の作品にたびたび出演。演劇、ドラマ、映画など幅広く挑戦を続け、着実にキャリアを積んでいきます。

お茶の間での認知度も上がり出した矢先、ついに2019年『パラサイト 半地下の家族』が世界的大ヒット。家政婦役を怪演し、強烈なインパクトを残しました。

『パラサイト』の中で、忘れられないワンシーンがあります。それはインターホン越しにイ・ジョンウンが顔を覗く場面。その姿があまりにおぞましかったので、脳裏に焼きついています……。

イ・ジョンウンは、「青龍映画賞」をはじめとした数々のアワードで助演賞を獲得しました。

『パラサイト』以降は、数々のドラマや映画で引っ張りだこ状態に。今や大物脇役女優として、なくてはならない存在です。

ドラマデビューは44歳ごろ、『パラサイト』で大ブレイク時は50歳手前……というイ・ジョンウンですが、40歳までアルバイトをして生計を立てていたエピソードが有名です。今の活躍ぶりからは全く想像できません！

イ・ジョンウンの人生に勇気づけられる女性も多いのではないでしょうか。夢を諦めずにコツコツと努力を重ね、40代や50代で花開くこともあるのだと教えてもらった気がしました。