台風21号、昨夜未明に起こりました北海道での地震で被害にあわれました方々にお見舞い申し上げます。一日も早い復興がなされることを心より願っております。
今年は、日本中でたくさんの自然災害が発生しております。ミモレは皆様とのつながりに感謝しながら毎日情報を発信しています。それを率いるウェブマガジンの編集長として何ができるのかを思案しながら、これからも日々運営をしていきたいと思います。
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1998年から2004年にかけて、アメリカで放映されていたドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ(SATC)』。その人気は世界中に広がり、映画化もされました。私は、当時、そのドラマの登場人物たちの精神性をそのまま女性像にすえたかのような女性誌『GLAMOROUS』(現在休刊)に携わっていたこともあってか、公私ともどもどっぷりとあの世界観に浸りました。
ファッションや恋愛模様、女の友情など、楽しむ角度はいろいろあったのですが、SATCが成し得たいちばんの偉業は、『女性が普通にセックスを語ることをアリにした』ことではないかと私は考えています。猥雑なことでも、恥ずかしことでも、後ろめたいことでも、ミステリアスなことでも、ましてやパートナーを喜ばせるためだけのものでもない、等身大のセックス。それをお日様の下にさらした、とでもいいましょうか。
最も性に対して奔放な登場人物サマンサには、名言がたくさんあります。私がとりわけ好きだったのは(彼氏に別れを告げる際の)、
I love you ,but I love me more.
単なる自己中心的な「自己愛」による台詞ではなく、自分が好きだからこそ(彼氏に)もう傷つけられるのはもうゴメンだわ。自分の人生を他人に委ねることなく、自分の人生のために自分をいちばん愛さなくてはいけないのは自分。そして、そのための責任ならばすべて自分が負うわ、というニュアンスをこめた台詞でした。強くしなやかな女性が放つその言葉に大喝采を送ったものです(泣きながら苦笑)。
日本でドラマも映画も大ヒットしたので、「これで日本の性に対するムードも変わるんだな〜」とワクワクしておりました。そして、最終シリーズ終了から10余年……あれ、何も変わっていない? いや、むしろ後退してる?
前回の話に戻ります。
人生100年時代。女性たちが慈しむべき人生を、より豊かに送るために。おもしろおかしくでも、猥雑にでもなく、きわめて真面目にニュートラルに。ひそひそ声でもなく、大声でもなく、ファッションやスキンケアの話を語るように、私たちのいつもの声の大きさで。
他人と共有しづらく、「普通」や「正解」が見えづらいテーマだからこそ、ウェブマガジンで取り扱うテーマとしての意義があると私は考えています。
自分の身体の一部なはずなのに付き合いあぐねているデリケートゾーンのこと。なんだか得体のしれない恐怖だけを煽られる更年期のこと。セックスは何歳までできるのかというような素朴な疑問のこと……ミモレは「カラダ」や「性」について、真摯に向き合っていきたいと思います。
たくさんのご意見をいただければ嬉しいです。
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