今年の夏は殊の外暑くて、早く秋がこないかなぁなんて思っていたある日、お友達から届いたメッセージ。「本を出版しました!」えっ?お仕覆?手仕事??と紹介されたURL(こちらで本のお知らせが見られます)を開くと、彼女の想いが詰まった、たくさんの素敵な彩りが!急いで本を注文して早速ページをめくりました。
そこには彼女のヒストリー…小さい頃のこと、お父さまお母さまのこと。大人になってからの出来事、お仕覆作りに至るまでのストーリーが溢れるほどの感情とともに綴られていました。「作品」として紹介されているお仕覆の美しさや可愛らしさに時間が経つのを忘れて見入ってしまいました。そして彼女にぜひ実物を見せて欲しいとお願いして、その宝物たちに触れさせていただきました。

とても状態の良い骨董の茶籠の内貼も彼女の手によるものです。江戸時代の刺繍裂の柄が効果的に配置され、まさに芸術品です。

彼女の作り出す”だいじなもののためのお洋服”的なお仕覆は、本当になんでも包んでしまうのです。本にはお茶の道具はもちろん、ワイン、そしてトランプまで!(トランプのケースがわりにお仕覆を作ってしまったそうです!!)

今はもうご引退なされたお父さまの現役時代に、彼女がプレゼントしたエルメスのネクタイがお仕覆として生まれ変わり、再びお父さまのお手元に!コアラちゃんが可愛いです♡

更紗などの比較的カジュアルな生地で作られたものも多く、お茶の嗜みがあられる方はもちろん、どなたにも楽しんでいただけるお仕覆ワールドが広がっています。

お仕覆に包まれているひとつひとつが彼女の大切なコレクションです。手前はアンティークのラリック。蓋に小さいマーガレットが施された美しいガラスにため息が…♡

そこで私も大事にしているぐい呑を彼女に託して、素敵なお仕覆を作ってもらうことにしました。裂(布)も色もお任せして…忙しくしている彼女ですので、ゆっくりゆっくり時間をかけていただいて。おめかししたぐい呑が私の元に帰ってくる日がとても楽しみです。

本日のメンバー、全員集合です!

短時間でできないものだからこそ、そしてひと針ひと針手縫いで作るからこそ、作っている時の想いや状況が走馬灯のように思い出されるのよ、と小さな包みを手のひらの上で愛おしむように撫でながら彼女が話してくれたことがとても印象的でした。日々の贈り物に無難さを求めてしまいがちな私…その対極の「小さくて大きな想いのこもった贈り物」ができる彼女を改めて尊敬した、夏の終わりの一日でした。

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