仕事を終えて、帰宅して、さてごはんでも……というときに、疲れた体にはレシピの文字を読むのもひと苦労。では、こんな調理方法ならどうでしょう?
2018年10月19日に発売された『並べて包んで焼くだけレシピ』は、絵を見て作る新感覚のレシピブック。印象的なイラストが目を引きますが、これこそがこのレシピの骨頂!
まずはオーブン用シートを用意しましょう。
左ページの絵の上にオーブン用シートを広げて……。
分量の食材を絵に従ってのせていきます。目分量でもOK!
あとは包んで、オーブンや電子レンジで加熱するだけ。10~20分でおいしいおかずが完成します。なんて簡単!
さらに後片づけもラクラク。調理に重い鍋などは使いませんし、できあがったおかずをオーブン用シートごと器に盛りつければ、器の汚れは最小限で済みますから、さっと洗う程度で十分です。
もちろんおいしさもお墨つき。こうした包み焼きは、フランスでは「papillote(パピヨット)」と呼ばれ、広く慣れ親しまれた料理です。素材の旨みや風味を逃すことなく調理できるので、凝縮されたおいしさを、家庭でも手軽に味わうことができます。
レシピは和・洋・中・エスニックなど、幅広く掲載。うどんやデザートも作れてしまいます。楽しみながら料理できるので、気持ちもふわっとラクになるはず。特殊な技術も必要ありませんから、料理初心者やお子様にも最適な調理方法です。ぜひお試しあれ!
『並べて包んで焼くだけレシピ』
上田淳子 著 1300円(税別) 主婦と生活社
2018年10月19日発売
「少々」や「適量」をはじめ、レシピの文章には、専門的な用語が数多く登場します。あまり手料理を作らない人に作らないわけを聞いてみますと、「レシピがよくわからないから」という理由は度々耳にするところです。
家庭向けのレシピでなによりも重視すべきは“再現性”だと考えます。誰が作っても同じようにおいしくなることが、レシピの必要最低条件であるのです。その点において、誰にでもわかりやすく、作りやすくて技術の差が出づらいこの本のレシピは、“完璧なレシピ”と言えるのではないでしょうか。
写真/三木麻奈 取材・文/小田真一(主婦と生活社)
上田淳子
料理研究家。辻学園調理技術専門学校卒業後に、同校職員を経て渡欧。フランスやスイスのレストランなどで3年間の修業を積み、帰国後は料理研究家として活躍。本格的なフランス料理から、忙しい人に向けた簡単でおいしい家庭料理まで幅広くこなし、好評を博している。著書に『離れている家族に冷凍お届けごはん』(講談社)、『フランス人は、3つの調理法で野菜を食べる。』『フランス人が好きな3種の軽い煮込み。』『フランス人がこよなく愛する3種の粉もの。』(すべて誠文堂新光社)など多数。