こんにちは。スタイリストの室井由美子です。今回のお悩みはダウンコートの選び方、着こなし。ミモレのブログでもおなじみの山根亜希子さんが相談者です。まずは山根さん悩みを詳しく伺いましょう。
山根亜希子さんの悩み
「ダウン初心者すぎて、何を合わせていいか分からない…」
「実は、ダウンを着ると“ミシュランマン”みたいに着膨れしそうでほとんど手にしたことがなくて。あと私、暑がりなのでダウンは必要ないかなと思っていました。それにダウンに合うコーディネートもよくわからず……。デニム? ニットワンピース? くらいしか思いつきません。カジュアルになりすぎてしまうのも、ダウンを敬遠してきた理由のひとつです。
今年はダウンの当たり年と聞いて、もしかして今買うべきなのでは? 欲しいかも?と思ったんです! でも、ダウン初心者すぎて、どこで何を買っていいのかわからなくて……。」
前回はきれいめダウンのおすすめブランドをご紹介しましたが、今回はダウンを着る日のコーディネートについて考えていきます。山根さんもおっしゃっていたように、デニムやニットワンピなどカジュアルなアイテムを合わせがちですが、ともすると、もっさりと見えてしまうことも。きれいめに着るとしたら、今年は女っぽいボトムを合わせるのがおすすめです。たとえば光沢感のある素材やタイトシルエット。繊細なレースもいいと思います。
また、コーディネートという点から考えると、実はダウンは冬のおしゃれの幅を広げてくれるアイテムでもあります。ダウンは本当に暖かいので、厚着をする必要がありません。特に山根さんのように暑がりな方なら、ダウンの下は薄手のニットやカットソーで十分なはず。それに軽いので、暑いなと思ったときに、さっと脱いで手持ちしたとしても、ストレスになりません。
Coordinate1
ロングコート×ロングタイトスカート
暗くなりがちなダウンコートはINに明るい色を
ウエストガシェイプされたきれいめダウン。マットでドライな肌ざわりの表地は少しストレッチが効いていて、動きもスムーズ。ファーを取り外してフードのみ、さらにフードも取り外し出来るので、シーンに合わせて使い分けしやすい。袖口にはリブがついていて、“すきま風”をシャットダウンしてくれる。ダウンコート¥46000、カーディガン¥27000、スカート¥35000/デミルクス ビームス 新宿 ブーツ/私物
AKIKO'S コメント
「このダウンも軽いし、ウエストがシェイプされているから着膨れしませんね。暖かいし、袖にリブがあって風を通さないから、デコルテが開いたVネックのカーディガンでも寒くなさそうです。テラコッタ色はこれまであまり着たことのない色でしたが、顔がぱっと明るくなっていいですね」
Coordinate2
ショートダウン×光沢プリーツスカート
ワントーンでまとめるとカジュアルになりすぎない
ショートダウンは、大草ディレクターが着ていたものの新色。内側にゴムを引くと山根さんの正面のようなコクーンシルエットに。ゴムをゆるめるとお尻が隠れる着丈に。ダウンジャケット(サイズ38)¥53000、ニット¥20000、スカート¥28000/エストネーション、ブーツ¥82000/ネブローニ(エストネーション六本木店)
YUMIKO'S コメント
「山根さんのようなきれいめ派の方なら、白のダウンもお似合いです。コクーンシルエットのダウンは、縦のラインが強調されるプリーツスカートを合わせるとバランスよく見えます。全体を白ベージュの淡いトーンを始め、全体を同系色でまとめるのもきれいめに着こなすコツのひとつ。また、ある程度ボリュームのあるダウンには華奢なパンプスよりも、ブーツで足元にもボリュームを持たせたほうが、バランスが取りやすいんです」
AKIKO'S コメント
「薄手でボリューム感がないので、白のダウンですが“ミシュランマン“にならない!私がイメージしていたダウンと違って、とてもフェミニン! 今まで試着したモノの中で一番丈が短いですが、お尻を隠すことが出来るので、その点は安心しました」
12月7日公開の3回目は、今季のダウン人気を牽引するアウトドアブランド「ノースフェイス」のダウンを試着します。”食わず嫌い“でスルーせずに着てみると意外な発見が!? お楽しみに。
【お問い合わせ先】
エストネーション六本木店 tel. 03-5159-7800
デミルクスビームス ルミネ新宿店 tel. 03-5339-9070
スタイリスト/室井由美子
ヘアメイク/後藤若菜(ROI)
構成/幸山梨奈
YUMIKO'S コメント
「ボリュームが抑えられているとはいえ、薄手のコートとは違うので、ダウンに合わせるボトムはすっきりとしたシルエットのものが◎。今季らしいチェック柄のタイトスカート、明るい色のニットをINに合わせれば、ダークトーンのダウンコートも沈みません」