「無人島に持っていくとしたら?」や「3つだけ持って行けるとしたら?」などと、美容のインタビュー取材で聞くことがあります。そういう状況になったことももちろんありませんし、誰からも聞かれてないのですが、自分なら……とよく考えます。
メイクアイテムを3つに絞るとしたら、そして旅行の際は実際にこれだけのことも多い「3種の神器」をご紹介します。
「メイクと言ったのに髪!?」と思われるかもしれないのですが、旅先で一番ストレスなのは、髪型がいつものように決まらないこと。目がちんまりしていても、シミだらけでも、写真を撮ったときはそうわからないのですが、髪がペタンコだったり、ボサボサだったりすると、後で写真を見てがっかり落ち込みますよね。
このシーウォーターはボリュームが出るので、旅行中、日中は帽子をかぶっていて、ディナーの前につぶれてしまった髪を整えたい、という時にも。水で髪を軽く濡らして、こちらのムースを髪の内側に馴染ませ、さっとドライヤーの風を髪の根元に含ませるように当てれば、ボリューム感が復活します。
もう1品は、トーンアップ効果のあるUV化粧下地。ランコムの名品「UVエクスペール」シリーズが好きなので、今はこちらのトーンアップUVを気に入って使っています。
ベースメイクはこれで終わり。「え?ファンデーションは塗らないの?」と思われると思うのですが、旅のヘアメイク・ミニマリストとして(そんな肩書きない?笑)、一番に削るべきはファンデーションです。
冬場の出張や旅行は、マフラーやコートの襟にファンデーションがつくのがイヤだなあといつも気になっていました。ダウンの襟元なんかについてしまったら旅の間中、目に入ってしまって……。それで、一度、ファンデーションをやめてUVケア下地だけにしてみたら、これで十分と悟ってしまったんです。
夏のバカンスは汗だくになるし、冬は温泉に何度も入りたいし、お風呂に入ってから夕食のことも多いですよね。ファンデーション、どうしようかな、塗るの、落とすのといちいち煩わされることもなく(今までいかにファンデに行動が左右されていたか、ということを実感しました)、マフラーもグルグル巻きにできます。
ただ、下地だけだと青白い顔になってしまうので、血色感をたすチークとリップは必須。というわけで、チーク&リップ&アイシャドウを1本で叶えるマルチスティックタイプを持っていきます。最近は各ブランドからマルチカラーアイテムが出ていますね。
ファンデを塗っていなくても、チークを少し足すだけで、化粧感が出ます。
「メイク断捨離」のコツとしては、自分の良いところだけを見ることです。
私の場合は、眉毛は描かなくてもわりとあるのと、肌はソバカスだらけだけど白い、頬骨の位置が高いほうなので、そこを生かして、頬に血色感だけ足せばいい、と自分の良いところだけを見る。あとは、ショートカットがきちんとセットされていることが、手抜きじゃない印象にとても重要なんだと思います。
無人島は極端な例ですが、特殊な状況で究極的に何が大事で何が本当は必要ないのか、を時々考えて試してみるのはとても良いレッスンになりますね。皆さんの究極の3点セットはなんでしょう?
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