スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。
暖冬暖冬と言われていますが、その通り。桜が間違えて咲いてしまったり、もわかりますね。このコラムも通勤の電車で書いていますが、昨日の20℃ちかくあった感覚で家を出てしまった薄着のお嬢さんが、さすがに寒そうにしていて、声を掛けたくなってしまいました。スマホでも天気予報チェックできるよ、と。
さて、本題です。
とは言っても、このまま春になるわけもなく。冬のワードローブは、3月頭までは続きます。できるだけ飽きないように、いつもフレッシュな気持ちでいられるように。そう、関係をマンネリ化させたくないカップルのように、対処法を考えてみました。
カゴバッグや白のシャツが王道のソリューションだとすると、今年は、こんな新三種の神器が。
1.白バッグ
白のブーティやパンプスが流行していますが、私にはハードルが高すぎる。ボトムとこんなにコントラストがついていて大丈夫かな。タイツやソックスはどうしたらよいんだっけ。と考え始めると、なかなか手を出せません。ただ、あのスポーティ感や軽やかさ、モード感は取り入れないわけにはいきません。代替案ではありませんが、白のバッグが有効! 靴ほど汚れも気にならないし、エコバッグにはないきちんと感も。何色の着こなしにもとにかく合ってくれるのがすごい。この日も、ダークカラーのバッグで家を出ようとして、そのマダム感が気分ではなくて、バッグを白にチェンジしました。
2.肌見せニット
冬は肌を隠す、が定番。そりゃあそうです。寒いんだから(笑)。タートルニットにフルレングスのパンツ。ショートブーツ、手袋、さらにマキシ丈コート。出ているのは顔の肌だけ、なんてことも。風邪をひかないことが大事なのですが、やっぱり肌の生っぽさ、生命力はどこかに生かしたい。デコルテや背中。ほんの少し見えるだけで違います。暖かな室内では、このくらいが気持ち良いときもありますね!
3.レース
2の肌見せニットと似ていますが、ほのかに透ける肌の質感が欲しいのと、繊細さがなくなる冬のレイヤードに、壊れやすい華奢さをプラスしたくて。厚手のニットのインナーをレースのキャミソールにしたり、スカートの裾に取り入れたり。ほんの少し見えるだけで良いんです。冬のおしゃれが、間違いなく女のそれになります。
週末は東京も寒いみたい。
気持ちも体調も崩さないようにしましょうね。
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