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冬に活躍する土鍋は鍋料理には欠かせないアイテムですが、みなさんは土鍋でご飯を炊いたことはありますか? 火の伝わり方が遅く、いったん熱くなったら蓄熱性が高い土鍋は、じわじわと米の中まで熱を伝えて、ふっくらつややかなご飯を炊きあげるのにもってこいの道具です。
そこで辻調理師専門学校や料理研究家のもとで料理を学んだ経験を持つ、伊賀焼の窯元「圡樂」の土鍋職人、福森道歩さんの著書『スゴいぞ!土鍋』から土鍋で作る「しょうがご飯」の作り方を教えていただきました。

しょうがご飯


しょうがだけを、こんなにたくさん入れて大丈夫? というほどたくさん入れて炊き込みます。炊きたてを口の中に入れると、まずはしょうがのいい香りが広がります。しょうゆの香りと抜群の相性で、やみつきになるほど美味。お代わりをするころには体がぽっかぽかになっています。

 材料(4~5人分)

・米……3合(540ml)
・しょうが……100g
・水……540ml
・塩……小さじ1
・酒……大さじ1
・しょうゆ……大さじ1

 作り方 

1.炊く15分くらい前に米をとぎ、ざるにあげる。土鍋に入れ、分量の水を注いで15分ほど浸水させ(急ぐときは、米をといですぐに炊いてもOK)、火の通りを均一にするために真ん中を少し窪ませる(写真a)。
● 土鍋のふたに穴があるものは、ペーパータオルなどを詰めてふさぐ(写真b)。

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2.しょうがは皮をむいてせん切りにする。
3.米、水の入った土鍋に塩、酒、しょうゆを加える。

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しょうがを散らし、真ん中を少し窪ませてふたをし、弱めの中火にかける。

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5分ほど温め、強火にする。沸騰したら弱火にして約13分炊き、火を止める。5分ほど蒸らしてふたをとり、しゃもじで底から返しながら混ぜる。

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土鍋で炊いたしょうがご飯は、しょうがの辛みがツンとせず、マイルド。そしてとてもよい香りです。ぜひ、「しょうがご飯」を土鍋で作ってみてください。

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今回使った土鍋:口付黒鍋9寸(直径約29cm×高さ約15.5cm)

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福森 道歩(フクモリ ミチホ)

三重県の伊賀・丸柱に江戸時代より続く窯元「圡樂」の七代目で陶芸家の福森雅武氏の四女として1975年に生まれる。短大卒業後、料理研究家村上祥子氏のもとで3年、辻調理師専門学校で1年、料理を学んだ後、大徳寺龍光院にて1年禅寺での生活を経験する。2003年家業に入り、土鍋を作る傍ら、「食」と向かい合う日々。名料理人でもある父・母ゆずりの味覚の確かさ、「食」を通して喜んでもらいたいと思う心、きらめく若さに満ちた勢いのある料理が多くの人々を喜ばせている。

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『スゴイぞ!土鍋』

著者  福森道歩 講談社 1500円(税別)

一器多様の使い方ができる優秀な調理器具――それが土鍋です
●土鍋は使うほどに魅力が出てくる道具●土鍋料理のツボは火加減にあり
●ほんの少しコツを覚えると、土鍋のおいしさにはまります●土鍋の「作り手」と「使い手」ならではのお料理をお伝えします●土鍋は器として食卓に出しても盛り栄えする大鉢に
〈大推薦!〉
うまいものができる。笑う。それ以上に、なにをのぞむ。――糸井重里
道歩ちゃんのもっている、“絶対音感”のような“絶対味覚”に憧れています。この本と土鍋にキッチンの特等席を確保しましょう。冬のあったかお鍋をするだけじゃもったいない。この本のように土鍋で普段の料理を作ってみてほしいです。きっとびっくりします。――飯島奈美

『スゴイぞ!土鍋』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
講談社くらしの本はこちら>>

構成/相場美香
写真/中里一暁

 

出典元:https://kurashinohon.jp/833.html

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・第3回「真冬に温まれる“うま辛カラもつ鍋”の作り方」は1月27日公開予定です。