昭和34年に皇室に入られてから60年間、人々を励まし、癒し、勇気づけてきた美智子さま。ミモレでは2019年1月からご退位の前日まで、今も色あせることのない、日本女性の美、品格、優雅さ、可憐さ、思いやりの心を体現している装いを振り返りました。
そのミモレの『毎日、美智子さま』にて公開した貴重な写真から、永遠に伝えたい美智子さまの品とエレガンスが際立つ白スタイルに注目します。


品とエレガンスが際立つオフホワイトのスーツ

襟の光沢のある生地、帽子のチュールと、華やかな素材を組み合わせることで、品格のあるスタイルに。さらに二連のパールのネックレスを合わせ、エレガントに仕上げて。昭和40年1月、成人の日に行われたNHK青年の主張全国コンクールにご出席。

形はシンプルなダブルのジャケットですが、襟、ポケット、袖口にあしらわれたパイピングがアクセントになっています。


全身白のコーディネートも素材の質感を変えて立体的に

美智子さまの若々しい美しさが引きたつ、全身白のコーディネート。襟の形と4つのボタンのデザインが特徴的なお召し物に、チュールをあしらったお帽子、パールのネックレス、そしてバッグ、靴にいたるまで、素材の質感を変えて。昭和37年10月、東京・八王子の多摩御陵を参拝。


小物の色を統一して、デザイン性のあるスーツをすっきりと

ラインが美しい白のツーピースは、袖とウエストのデザインがポイントに。日赤のご公務にでは必ず身につけていらっしゃる勲章をメインに、ノーアクセサリーで。バッグ、靴、お帽子も白ですが、素材を変えることでコーディネートにメリハリが。昭和42年11月、全国赤十字大会にご出席。

会場に向かう際には、コーディネートのアクセントになるファーをお持ちに。


白と淡いグレーでモダンさと華やかさを

白とペールグレーのモダンなコーディネートも美智子さまの定番。光沢感のある白のジャケットとスカート、グレーの小物、三連のパールのネックレス、そしてファーと、オランダ・ベアトリックス王女とご一緒の場にふさわしい華やかなコーディネートです。昭和39年10月。

チュールとコサージュをあしらったお帽子がいっそう華やかに。台形型になったバッグの持ち手の形もユニーク。


写真はすべて、講談社所蔵写真3万枚超から厳選した貴重なカットです。
この企画は弊社写真部のカメラマンが主に1960~1970年代に美智子さまを撮影したお写真で構成されています。キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。古い写真が多く、退色・汚損したものは色鮮やかにデジタル化してよみがえらせています。

 

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写真/講談社写真部
構成/片岡千晶、佐々木奈々子