東京はいよいよ梅雨入りしました。
雨が続いたかと思えば、カラッと晴れて日差しの強さに驚いたり。
こうして雨と晴れを繰り返し、あと1月もすれば本格的な夏がやってきます。
季節の変わり目というのは、気候だけでなく私たちもこれからやってくる季節を健やかに快適に過ごすための準備期間。身体を慣らしたり衣替えをするのはもちろん、食もおいしく楽しく整えたいものですね。
例えば飲みもの。
スーパーや八百屋さん、デパートなどに梅が出まわり始めました。
私もこの時期毎年大量に届く梅の実で梅干しをつくったり、シロップにしたりジャムにしたり大忙しです。梅仕事というのは大抵仕込んでから出来上がるまでに1ヶ月〜それ以上かかります(ジャムはすぐに出来上がるけれど)。
「仕事」と付くと大変なことのように聞こえるかもしれませんが、実はとても簡単。梅の実をよく洗って乾かし、氷砂糖(とお酒)もしくは塩と一緒に漬け込むだけ。梅には疲労回復や血液をサラサラに保つ効果のあるクエン酸だけでなく、夏に起きやすい食中毒の予防や、糖尿病の予防、梅干しにするとダイエットにも効果が期待できる成分が含まれていると言います。
梅雨の時期に梅を仕込み、夏を乗り切るために食べたり飲んだりするのは科学的にも理にかなっているのですね。
一番簡単な梅ジャムのレシピをご紹介します。
<材料>
完熟梅 500g
砂糖 400g(300-500gの間でお好みで加減してもOK)
水 50g
1 梅はなり口(ホシとも言います)を取り除いてよく洗い、鍋に入れる。鉄やアルミの鍋は梅の酸で変色するので、ステンレスやホーローがおすすめ。
2 梅がかぶるくらいの水を入れて弱火にかけ、コトコトしたら火を止める。粗熱が取れたら包丁でぐるりと切れ目を入れて鍋に戻す。
3 砂糖と分量の水を加えて中火にかける。底が焦げ付かないように木べらでかき混ぜながら20-30分。途中柔らかくなったら種を取り除く。とろりと透明感のあるペースト状になれば完成。
清潔なビンなどに入れて冷蔵庫で保存しましょう。
ビンに蓋をして茹でて密封すれば1年はもちますが、わが家は夏にこの梅ジャムを炭酸水でごくごく飲むのであっという間になくなってしまいます。砂糖の量が控えめだと日持ちがしにくいので、数日程度で食べ切るのでなければ最低300gは加えるようにしてください。
また、私はこの梅ジャムを豚肉や鶏肉を煮るときにも加えます。
調味料は醤油とこの梅ジャムだけ。なのに、食欲をそそる甘じょっぱさでご飯が進みます。
もちろん、この梅ジャムを使って作る梅ソーダは絶品。
無糖の炭酸水でお好みの濃さに割るだけです。甘酸っぱくてスッキリ!わが家の夏はこれがなくては越せません。
もう一つ、手仕事は面倒だけれど夏らしい飲み物を楽しみたい方へ。
毎朝のコーヒーが欠かせないわが家は、ネスプレッソを愛用しています。
以前から凝り性の主人がありとあらゆるコーヒーグッズを試してみたのですが、今はボタン一つで本格的なエスプレッソ/コーヒーを楽しめるこの機械一筋。ミルクと一緒に楽しみたい私はコク・深みのバランス重視、自身でもスタンドを作ってしまうほどコーヒーにはまった主人(本業はデザイン)はシングルオリジン派。好みの違う私たちですが、今年の夏はスッキリしたアイスコーヒーの登場回数が増えそうです。
というのも、季節限定の2019SSカプセルが爽やかで美味しいから。
今季はオーストラリアのコーヒーの楽しみ方にインスピレーションを得たブレンドだそうで、薫り高く抽出したエスプレッソをそれぞれ冷たいミルクと炭酸!!で割る飲み方がオススメとのこと。
「ミルクはわかるけれど、炭酸!?」と驚いたのですが、これが意外や意外。コーヒーよりも軽やかで、お茶よりもしっかり。初めての美味しさでした。
氷:ミルク(or炭酸):エスプレッソ=120g:120ml:25mlの割合がベストで、氷を入れたグラスにミルク(or炭酸)を注ぎ、その上に直接エスプレッソを抽出。
ミルクや炭酸にお好みでシロップを加えると写真のような2層のグラデーションになって、とても美しいです。私は、ミルクにモナンのキャラメルか夕方の場合は少しだけオリゴ糖とラム酒を加えるのが好み。
夏をごきげんに乗り切る冷たいドリンク。
これがあれば、暑さもきっと楽しめるはず。
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