静岡県の沼津で雑貨と器の店「hal」を営み、多くのファンを持つ後藤由紀子さん。今月発表した新刊『50歳からのおしゃれを探して』で、“50歳からのおしゃれの壁の乗り越え方”を綴っています。40代に入った頃から感じていた、さまざまな変化や不調に向き合って見出した、50代の自分に似合うおしゃれとは? 今まさに実践している、おしゃれに迷わないためのファッションのルールを教えてもらいました。
40代でおしゃれに迷い、そこから10年試行錯誤していく中で気づいた後藤さんなりのおしゃれのルール。基本は「年齢に寄り添う」こと。今すぐ実践できる3つをピックアップしました。
後藤さんの50代超シンプルルール①
大人こそローブで縦長のシルエットを手に入れて
「ローブやロングカーディガンで縦長のシルエットが強調されますから、全身がすらりと見えます」と後藤さん。またロング丈の羽織りものを着るときは「中に着るトップスをウエストジャストのコンパクトに」とアドバイスします。そうすることでボトムがロングスカートやワイドパンツなどボリュームがあるもので、お腹周りにボリュームが出ず、安心して着られるんだそう。
後藤さんの50代超シンプルルール②
普段のアクセサリーは同じものを身につける
「アクセサリーまで綿密にコーディネートを考えるのが面倒というのと、好きな物をお守りのように着けていたい、という気持ちから、洋服によって着けかえたりせず、たいてい同じものを使うことが多い」という後藤さん。大人のくすみがちな肌に似合うゴールドをベースに揃えているそう。小ぶりなパールは合わせやすく、特にピアスは褒められることが多く、気づいたら何週間も同じ物をつけていたこともあったんだとか。
後藤さんの50代超シンプルルール③
着心地と肌写りのいい素材を着る
ここ数年、後藤さんが注目しているというのがシルク。「シルクの光沢感が大人の肌を華やかに見せてくれる」そうで、ワンピースやローブで取り入れているそう。また「シルク100%にこだわらず、麻混、綿混のものが気軽に扱えておすすめ」とのこと。またリネンも「素材のよいものを選べば、TPOに合わせて着回しができ、重ね着すれば3シーズン着られる」ため、よく着ているそう。また「自然なシワ感をいかすのもいいですが、軽くアイロンをかけるときちんとした印象」とのこと。
後藤さんの無理なくできる着こなしのルール、いかがでしたか? 後藤さんのおしゃれのことに加えて、後藤さんが憧れる素敵な先輩女性たちへのインタビューも掲載された新刊『50歳からのおしゃれを探して』が現在発売中。ぜひ手に取って見てくださいね。十人十色の装い方やファッション観は、明日からのおしゃれをもっと楽しくしてくれるはず。
新刊情報
『50歳からのおしゃれを探して』
著者 後藤由紀子 1480円(税別)KADOKAWA刊
素敵な暮らしぶりやそのセンスに定評がある後藤由紀子さんですが、40歳を過たころから生き方とともにファッションも見直したいと考えるように。そんな中で50歳オーバーの素敵なおしゃれの先輩たちを取材し、“大人のおしゃれ”について考えていきます。また後藤さん自身のおしゃれの変化や問題点、そしていまの自分にフィットするおしゃれについて、素直な言葉で綴られた、年齢を重ねることで生まれるおしゃれの問題点を、前向きに考えられる1冊になっています。
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