今年の夏は袖のあるものを着ましょうと決め、コットンのシャツにせっせとアイロンをかけている毎日です。
アイロンってきりがないのですよね(笑)しわ伸ばしに集中していて気がつくと時間が経っていたりして。
アイロン仕上げ後のぱりっと張りのある布を身にまとうのはとても気持ちの良いものです♡
白いシャツ、木陰、せせらぎの音…これを着物に当てはめると
涼しげな色の絽の着物、秋草、流水って感じでしょうか。

今回の御菓子は、手亡豆の鹿の子を水色の錦玉羹でくるっと巻いたものです。澄んだ川の水面から底の小石が見える様子が連想でき、まさに夏の涼を感じる見立てです。

そのものではなく、他のものを用いて表現する見立ての技法は、日本には昔から多く扱われています。
例えば歌舞伎舞踊のワンシーンで、女の人がお扇子をお酒の徳利に見立てて好きな男性の盃に注ぐ振りは可愛らしかったり色っぽかったり。でもそこで本物の徳利を使えば、一気に無粋になってしまいますよね。
直線的に視覚から入るのでなく、一旦自分自身の感覚を通してから理解すること(若い頃にはあまりなかったかも!)がなんだか素敵かも♡などと思う今日この頃です。
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