こんにちは、編集・藤本です。またまた心躍る作品を見つけてしまいました…! BLという名の、恋人からパートナーへ、パートナーから家族へ…、向かう物語です。

「春が来た/付き合い始めて5回目の/同棲始めて2回目の/春が来た」で幕を開けます。28歳の鈴太郎(りんたろう)は壊滅的に家事ができないのですが、同棲相手の三太くん(32歳、趣味は家事という名の現実逃避)は鈴太郎を甘々に甘やかしてくれるのです…♡ 

 

ご飯とお味噌汁と焼き鮭を囲む朝ごはん。布団の上をゴロゴロと寝っ転がる休日。元気がないときはビールを差し入れ合い。

三太は好きでやっている家事だけど、時々できないときもあるのです。それをプレッシャーに感じるも、鈴太郎は「家事なんてしなくていい! ファミレスとかコンビニがあるじゃない 元気がないのが一番嫌だ~俺のために元気でいてよ~」と懇願。三太は、そこで気づくのです!

好きでやっている家事だけれど、鈴太郎に「やれ」と言われたことは一度もない、俺がなにをしなくても…と。そう、そうなのです! なにができるとかじゃなくて、そこにいてくれるだけでいいんです。あぁ最高ですね♪ 心があたたまりますよ♡ そこにいるだけでいい、という最高の肯定感を出し合って生きてる2人! まぶしいです~。そこに愛は在ると自分が信じられるかどうかですね。見えないのですから…! 
 

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Profile ymz
「あたたかい場所」でデビュー。代表作に『さよなら、ヘロン』(プランタン出版)ほか。切なく、優しく、暖かく。パートナーと育んでいく繊細な描写、静かに胸に迫る言葉で人気を博す。「ハニーミルク」(講談社)より『キーリングロック』『ヒゲと鈴としゃぼん玉』が発売中(『ヒゲと鈴としゃぼん玉』電子版は10月配信予定)。

 

 

『ヒゲと鈴としゃぼん玉』

著者 ymz 講談社

家事が全くできない28歳、甘やかされるの大好き!鈴太郎と、家事全般をこなす優しいヒゲの32歳、鈴太郎を甘やかす三太。2人で花見しようとすると絶対に雨だし、鈴太郎は家で何の役にも立たず、三太はたまにストレスで壊れる…。それでも、2人でいれば何とかなる!楽しくて、時にはちょっぴりしょっぱくて、でもとっても幸せな、ヒゲと鈴のケセラセラな同棲生活。ymz新境地☆何気ない日常が愛おしいラブリー最新作☆

文/藤本容子