料理研究家の草分けとして知られた故・村上昭子さん。娘の杵島直美さん、孫のきじまりゅうたさんも同じ道で活躍中という、料理研究家一家です。2020年に70周年を迎える『お料理家計簿』シリーズには、3人がその世代に合わせたレシピを提供していました。おふくろの味の代表選手ともいえる「肉じゃが」も、ベースの村上版から、時代とともにレシピが変わってきているのだそうです。今回は最新版『2020お料理家計簿』から、杵島直美先生の「シニア向け肉じゃが」のレシピをご紹介します。


だし汁で煮る肉じゃが

豚ばら肉を湯通しし、余分な脂を落とすことで煮汁もすっきり。芋も小ぶりに切るので、調理時間が短く済みます。少量を丁寧に作っておいしく食べたい、シニア世代の肉じゃがです。

 

 材料(2人分)


豚ばらしゃぶしゃぶ用肉…100g
じゃがいも(男爵)…2個(300g)
玉ねぎ…1個
絹さや…適量
だし汁…カップ11/2(水…カップ2 だし昆布…5㎝ 花がつお…10g)

|しょうゆ…大さじ3
 |砂糖、酒、みりん…各大さじ1

油…大さじ1
塩…少々

 作り方 


1 だし汁をとる。鍋に昆布、分量の水を入れて弱火にかける。煮立つ直前に昆布を除き、花がつおを入れて2分ほど煮、火を止める。花がつおが鍋底に沈んだらこし器に通す。
2 豚肉は4㎝幅に切り、熱湯にサッと通して余分な脂やあくを除き、ざるに上げる。
3 じゃがいもは四つ割りにして皮をむき、面とりして水にさらす。玉ねぎは一口大に切る。
4 絹さやは筋を除き、サッと塩ゆでにする。
5 油を熱し、3を炒めて油を回し、2を加えてざっと混ぜ、1を注ぐ。中火で煮立て、火を弱めてあくを除く。Aで調味し、ふたをして15分ほど煮る。ふたを取り、煮汁をかけながら照りよく煮て4をちらし、一煮する。

杵島直美(きじま・なおみ)

料理研究家。母は村上昭子、息子はきじまりゅうたという料理研究家一家。中学時代から母のレシピやスケジューリングを手伝っていたが、大学卒業後は会社勤めをする。その後、アシスタント兼マネージャーとなり、料理研究家に。テレビ、書籍、雑誌、料理教室の講師など幅広く活躍。気軽に作るための合理的な方法を見つけることがライフワークに。

 

『2020 お料理家計簿』
著者 編集/講談社

日本一売れている料理+健康家計簿。70年目を迎える2020年版も「一生続けたい」と長年愛用しているファンの期待を裏切らない内容で刊行します。豪華人気料理家陣によるレシピと献立例は、毎日のごはん作りに重宝。健康・経済・暮らしまわりの豆知識なども、より充実した内容となっています。例年通り、付録に「レシピ付きカレンダー」と「お料理下敷き」つき。70周年の記念の今年は美智子さまのポストカードもついています。


『2020 お料理家計簿』のほか、料理、ファッション、ダイエット・美容など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
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構成/生活文化チーム

出典元:https://kurashinohon.jp/1141.html

第2回「きじまりゅうたさんのスタミナ満点 「肉じゃが」」は11月24日公開予定です。
第3回「毎日の料理を「おいしく、手早く」作るための3つの心がけ」は12月4日公開予定です。