<大嘗祭(だいじょうさい 11月14~15日)>


天皇陛下が一代に一度臨む伝統的な皇位継承儀式が「大嘗祭」です。皇居内に作られた大嘗宮(だいじょうきゅう)において、14日の夕方から15日の朝まで「大嘗祭」の中心儀式「大嘗宮(だいじょうきゅう)の儀」が行われました。1300年以上も続くもっとも重要な即位に伴う皇室祭祀(さいし)であり、天皇陛下が神々に新穀を供えて五穀豊穣と国家の安寧を祈られたのです。

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皇后が拝礼する場所である帳殿(ちょうでん)に向かわれる雅子さま。純白の十二単に身を包み、髪を大垂髪(おすべらかし)に結われ、薄明りのなかをゆっくりと進まれます。写真/宮内庁提供

 


「大嘗祭」ののち、天皇陛下と雅子さまが大嘗祭の参列者と豊作を祈って酒食をともにする「大饗(だいきょう)の儀」が行われました。そして、伊勢や奈良、京都、橿原などに行って神々に報告をして即位の礼関係の諸儀式がようやくすみました。
わたしたちの心の中には、雅子さまの美しい装いと素敵な笑顔が暖かな陽だまりのように残ったのです。


キャプションは過去の資料をあたり、敬称・名称・地名・施設名・大会名・催し物名など、その当時のものを使用しています。

文/高木香織
構成/片岡千晶(編集部)