「電動自転車」のような投資とは

「一輪車」のような投資と「電動自転車」のような投資、どちらにする?_img0
 

一方で、「電動自転車」はどうでしょうか。充電が必要で、最初に漕ぎ出すために力がいりますが、一度進んでしまえばすいすいと進んでいきますよね。

もちろん、ハンドルをしっかり握り、追加の充電が必要といったことはあるとしても、一輪車に比べれば断然スムーズ。「電動自転車に乗るのが上手な人、下手な人」という大きな差はなく、誰でも乗ればうまくいきますよね。

このようなタイプの投資には、例えば「投資信託の積み立て」があげられます。

 

投資信託は、日本や海外などの株、債券など、さまざまな金融商品がパッケージされ、小さな金額で買える仕組みです。

最初に商品の選択や積み立ての手続きなど準備が必要ですが、あとは電動自転車が一定速度ですいすい進んでいくかのように、勝手に積み立てをしていってくれます。手間や労力がかかりません。危ない場面があっても(相場が大きく下がったときなど)、むしろ安い価格で買い付けていってくれます。

私はいろいろな投資信託を積み立てていますが、リーマンショック前から積み立てているものは、大きく相場が下がったときにも淡々と買ってもらえたおかげもあり、今では大きくプラスになっています。


まずは「電動自転車」のタイプから試してみては?


一輪車はスリリングな楽しさがある一方で、初心者が乗りこなすにはある程度の経験も必要。電動自転車は「乗ることを楽しむ」というよりも、淡々と前に進んでいくようなイメージです。

投資を始めたいと思ったら、まずは「電動自転車」タイプの投資から、つまり、投資信託の積み立てなどリスクの低いものから始めてみるのも得策です。もちろん、あくまでも投資なので、お金が減ることがあると念頭におきながら。

その後、もし興味が出てきたら、「一輪車」タイプの投資を勉強して、楽しさを少しずつ味わってみるのも手です。以前の私のように、大コケしないように気を付けながら。

どちらのタイプでも、自分の大切なお金ですから、ぜひ少額から試してみてください。

文/西山美紀
構成/片岡千晶(編集部)


 

前回記事「なかなか聞けないイデコ(iDeCo)のこと「投資未経験者は、何をどう始めればいい?」」はこちら>>

 
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