家で過ごす時間が増え、Netflixやアマゾンなど配信作品を観る機会が
増えている人も多いのではないでしょうか?
ただ、作品がありすぎて、どれをを観たらいいのかわからない、と
途方に暮れてしまうのも事実。
そこで今、このタイミングだからこそおすすめの作品を
映画ライターのよしひろまさみちさんと細谷美香さんに聞きました。

 

細谷 緊急事態宣言以降、映画ライター的には試写や公開の延期メールが続々と届いて気が滅入ったよね。当然だけど、取材も全部キャンセルに。

 

よしひろ あたしなんて、3月から全キャンセルだよ。テレビ出演も登壇イベント系も全部キャンセル!  海外取材とか来日案件がすっとぶのが一番早かったから、あたしの仕事は干上がりました。しょぼ~ん。

細谷 監督インタビューとか、コメントのみで撮影がない案件はテレビ電話取材で対応させてもらってるよ。試写もオンラインで観られる配給会社が増えてきたね。

よしひろ あと媒体が今までいかに劇場公開最新作に頼ってきたかを思い知りましたわ。

細谷 そうなの! 新作映画を紹介するページがすべて成立しなくなっちゃって。配信系作品に切り替えたりしてる。

よしひろ 配信とDVD、Blu-rayの紹介に突如切り替え。本当は劇場さんに背を向けるようなことはしたくないのだけど、しばらくの間は仕方ない…。

細谷 配信作品と言ってもNetflix、Amazonプライムなどなど大量のコンテンツを前に途方にくれている人もいるのでは? ってことで、よしひろさん、きのう何観てた?

よしひろ たった今観ているのはAmazonプライムの『トム・クランシー/CIA分析官 ジャック・ライアン』。こうも家にいる時間があると、これまで手を出したくても、寝る時間がなくなる…と思ってた作品に着手できるから、ありがたいっちゃありがたい。

細谷 まさに『ジャック・ライアン』はそう思って手が出せなかったシリーズ(笑)。よしひろさんのおすすめポイントを教えて!

よしひろ ジャック・ライアンって、そもそもハリソン・フォードの映画シリーズがあって、リブートしたクリス・パインのがあって、からのドラマ版じゃない。だから、どれをどこから観てもいいフレキシブルさがあるのよね。

細谷 クリス・パインの『エージェント:ライアン』はケネス・ブラナー監督ね。

よしひろ あたしの愛するケネス・ブラナーが悪役も演じてるの。それぞれによさがあって、アマプラのドラマ版は、これは映画撮れるわ…ってくらいにお金がかかってて面白いし、ドラマだからこそ描ける長々とした設定や伏線があるのよね。

細谷 この機会に一気観といえば、今さら『鬼滅の刃』観たよ。

よしひろ そこか!(笑)

細谷 小学校が休校中でリビングのテレビを独占されているから、親子で一緒に楽しめそうなものを、と思って。

よしひろ あたし『鬼滅』はまだ手をつけてないんだけど、観るべき? おっさんがハマるって聞いて、ちょっと怖いのよね。

細谷 主人公の炭治郎が、愛する妹、禰豆子を守るために修行をしてどんどん強くなっていく! っていう少年漫画の王道がいいのよ〜。ゾンビと吸血鬼を合体させたような鬼にも悲しいドラマがあったりして、キャラクターもストーリーもよくできているから大人も感情移入しまくり。禰豆子の着物もかわいくて…、観始めたらたぶん一気だよ!

よしひろ そう聞くと俄然観たくなるわね。今年公開予定の劇場版の予告編だけでちょっと気になってたからさっそく観るわ。

 
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