タレントのアン ミカさんとともに、人生の第二ステージ「セカンドステージ」を前向きに考えていく連載です。
夫婦・親・子どもとの関係や職場の人間関係や自分自身の将来や健康など、人生の第二ステージを前にしたミモレ世代の悩みのタネは尽きません。今回はミモレ読者から寄せられたお悩みをアン ミカさんとともに考えていきます。
日常の変化を嘆くのではなく、この悩める時間を、これからの人生を前向きに舵取りしていくための準備期間に充ててみませんか?
【恋愛のお悩み】
私は現在46歳で、大学病院で看護師として勤務しています。
両親は自営業を営んでいましたが、経営がうまくいかず、借り入れをすることに。私は10年前に地元から両親を呼び、家計をひとつにして借入金の返済のため、同居を始めました。
幸い2年前に返済も無事終了し、父も今年アルバイトを退職して、両親とも年金生活者になりました。借入金の問題は私が高校2年の時発覚したため、私はずっといつか自分が両親のことを面倒見ることになるだろうと思っていました。
そのため、結婚について現実に考えたことはなく、そのような恋愛も恐らく無意識に避けてきました。幸い子供が欲しいと思ったこともなく、友人に恵まれたこともあり旅行やお買い物など楽しく過ごして来ることができました。幸い弟はよいご縁に恵まれ、幸せな家庭を築いており、私を含め家族の仲はよいと思います。
私の悩みは、なぜか難ありの男性を好きになってしまうことです。
仕事の立場上、今から結婚しても家事と仕事を両立することは困難だと思っています。そういうことを理解してもらえるパートナーに出会いたいと思っておりますが、ここ数年で出会ったサラリーマンの方は、子供は望んでいないと伝えたところ、その後突然フェードアウト……。やっと自分を開示できる方に出会えたと思ったけれど、アラフィフドリーマーの彼は自分の生き方を変えられず、私は彼を好きだけれど付き合っていくことに自信がなくなりお別れするという恋愛でした。
家族仲はよいのですが、幼少の頃から親が経営のことでケンカしていたことは知っており、それでも贅沢はできないけれど、普通の生活をすることはできたと思っています。
そのせいか男性に頼る、甘えることが苦手で、男性に自分を開示することにとても抵抗があります。自己肯定感は低くないのですが、それでも自分が傷つくことが怖くて、未だに恋愛するたびにとてもとても慎重な自分がいます。恋愛以外のことはおおよそ自信があるのですが、恋愛だけはとても自信がなく、今後も恋愛したいけど、「どこか自分に問題があるから恋愛がうまくいかないのでは?」と思ってしまいます。もし何かアンさんに考え方のヒントなどを教えていただければ幸いです。
(cohirai53・46歳)
責任感の強い長女のあなた。思い込みはまず捨てましょう
cohirai53さん、ご相談ありがとうございます。
幼いころから経営のことで言い合いをする両親を見て育ち、若くしてご両親の借金返済に尽力してきたあなたは、とても責任感の強いお姉さんなのですね。現在のお仕事も大学病院にお勤めということで、おそらく責任のあるポジションにいらっしゃるのではないでしょうか?
今回のご相談は、なぜか難ありの男性を好きになってしまうことと、恋愛にだけは臆病になってしまって自信がないということですよね。まず、「なぜか難ありの男性を好きになってしまう」ということですが、今回例として挙げていただいているアラフィフ男性との恋愛は、私には特に“難あり”とは感じられませんでした。突然フェードアウトという別れ方は確かによくないですが、“話をした結果、あなたと彼の生き方が合わなくてお別れした”ということにおいては、一般的な恋愛の終わり方なのではないかと思います。もちろん、ここにはお一人の例しか書かれていないので、ほかにもいろんな難ありパターンが続いていらっしゃるのかもしれないのですが……。
もし、難ありの男性ばかりを好きになってしまうのだとしたら、厳しいことを言うかもしれませんが、同じパターンを繰り返してしまう自分にも原因があると思います。相手を選んでいるのは自分だからです。
cohirai53さんは、今回のご相談でも家庭環境について詳細に触れてくださっていますが、どこかで“自分の恋愛がうまくいかない原因は家庭環境にある”と思い込んでいませんか? 文章の端々に思い込みが見え隠れしているように感じられました。たとえば、「今から結婚しても家事と仕事を両立することは困難」とあなたは考えていますが、これは仕事をしっかりやっているあなたを尊重してくれるお相手を選べば両立できます。相手を見ないうちから「すべて無理」と決めつけなくていいのですよ。
また、「男性に頼る、甘えることが苦手」というのも、恋愛がうまくいかない一因と考えられていますが、男性に甘えられるから恋愛がうまくいくわけではありません。自立している女性が好きな男性だってたくさんいます。
恋愛は相手あってのこと。自分の中だけで「私はこうだから」と決めつけて、自分だけの渦巻きの中でグルグル考えているのは、とても勿体ないことだと思います。
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