海外で生活をしてみたいと思っていても、ミモレ世代ともなると「もう年齢的にもムリだろうな」と考えている人は多いと思います。ところが世の中には、勇気を出して日本を離れ、思いがけない新しい生活を手に入れた女性たちも! 今回は、36歳でタイに移住し、現在はジョージアに暮らしながらイラストレーターとして活躍する久保木亜紀さんに、アラフォー世代での海外移住について伺いました。

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タイでは、大好きな象のボランティアに参加するなど、それまでしたことのなかった活動にもトライしたそう。
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きっかけは、自分の今の生活に違和感を抱くようになったこと


こんにちは、エディター&ライターの井筒麻三子です。アラフォーで留学や海外移住をする……よく考えたら私自身もまさにそのクチなんですが、36歳で突然タイに移住したという亜紀さんの存在を知った際は、自分のことを棚にあげて「えっ、なぜ?!」とびっくり。というのもお話を伺うと、日本にいた頃の亜紀さんはバリバリのキャリアウーマンであり、華やかそのものの生活を送っていたからです。

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東京でフリーランスイラストレーターとして活躍していた頃。お世話になった恩師であるデザイナーさんと。

「フリーランスのイラストレーターとして働いていたのですが、30代の頑張っているキャリア女性らしい生活をしていました。恵比寿に住んで、新年会は華やかなドレスを着てホテルのレストランへ……なんて、ちょっとバブリーな感じの(笑)。“もう30代後半なんだから”、“大人は、こうしなくてはいけない”という考え方に、凝り固まっていたんですよね」

「たくさん稼いでたくさん消費」に飽きて


そんなキャリアライフを送っていた亜紀さんが、14年過ごした東京を突然後にし、故郷である宮崎に戻ったのが2011年。「東京の、沢山稼いで沢山消費するという生活に、疑問を持つようになったんです。32歳だったので周囲が結婚し始めて、東京での結婚生活、子育ての様子が、私の思う生き方、家族のあり方とは違うなと思ったのもあります。海外への憧れから最後の駆け込み的留学も考え、準備までしたんですけど、勇気もお金もなくて。それでも環境だけは変えたかったので、宮崎に帰り、結婚して一生を過ごそうと思ったんです」

 
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