妻夫木聡はヒット作が多い故に
代表作がない?!

やっぱり妻夫木聡が大好き! 「危険なビーナス」で魅力再燃【秋ドラマ】_img0
撮影/森山将人 ミモレ2020.10.10記事より

編集N まあ何だかんだ言いましたが、ブッキーのドラマだから見続けますけどね。

 

山本 いや~、でもこうして久しぶりにテレビでブッキーを見ると、私はとくに彼のファンというわけではないけど、やっぱり主演のビジュアルってかくあるべしよね、と思ってしまったわ。

編集N そうそうそう!!!

山本 完全同意された(笑)。

編集N ブッキーは美しいよね。ダメ男な役なのに美しさがにじみ出てしまっている……。

山本 私自身はヘビ顔が好きだけど、やっぱり幅広い層が見るテレビの主役となると、こういう顔が務めるべきなのかもねえ、、、なんて思ってしまいました。

編集N でも妻夫木聡って、代表作って言われると何なんだろう? 『オレンジ・デイズ』とかかしら……?

山本 映画『悪人』? あれは評価が高かったよね。

編集N 相手役は深津絵里! あああ……大物……、『悪人』良かったなあ……。

山本 どれもヒットしているから、1作品だけが飛び抜けていないだけでは?

編集N でも、キムタクの『ロンバケ』とか、トヨエツの『愛していると言ってくれ』とかみたいに、これはハマッた!みたいなのが案外ないですよ?

山本 たしかに、意外と恋愛ものにあまり出てないから? さすがファンならではの鋭い指摘ですな。

編集N けっこう、役を選んでいるのかもしれない。

山本 あー、それはあるかも。トレンディな作品に出ている印象はあまりないですね。映画も硬派なものが多いし。でもそう考えると、数少ない恋愛ドラマの『オレンジ・デイズ』があれだけヒットしているから、ちょっと出ればチョロいのかも(笑)。

編集N 『危険なビーナス』は恋愛要素はあるんですかね? 原作を読んでいないから知らないんですけど。

山本 私も知らない。でも匂わせるものはあるよね。

編集N 今回ブッキーを見て、昔も好きだったけど今も好きとあらためて確認しました。今回の気弱そうな役どころもいいけど、もっと恋愛ものとか人間ドラマとかにも出てほしい。それかもっと振り切った、金田一耕助みたいな役も面白そう。やっぱりブッキーは別格だったわ。

山本 ブッキーに死角なし、というところでしょうか(笑)。

編集N いや、イジワル養子役のディーン・フジオカが、思った以上にカッコよくて……!!!

山本 あ~、たしかにドラマのちょっと古い舞台設定にも合っているしね。朝ドラ『朝がきた』のときもそうだったけど、ディーン・フジオカはハマると全てをさらっていく華があるよね。

編集N かの名漫画家・一条ゆかり先生の『女ともだち』にもあった、”女優は華で決まるのよ”ってやつだわ……。まあでも、ブッキーに限って間違っても食われる心配はありませんよ。

山本 そこは、二人のイケメンで素敵に週末を締めくくれるということで。今後も楽しく見ていきましょう!

<ドラマ紹介>
日曜劇場『危険なビーナス』(TBS系)
毎週日曜よる9時

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東野圭吾の傑作ミステリーで妻夫木聡が16年ぶりに日曜劇場主演!
吉高由里子演じる“謎の美女”と30億円の遺産をめぐる壮大な謎解きに挑む!
初共演の二人が繰り広げる“危険”なラブサスペンス!

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<原作紹介>
『危険なビーナス』
(講談社文庫)東野圭吾・著 900円

惚れっぽい独身獣医・伯朗が、新たに好きになった相手は、失踪した弟の妻だった——。
ある日、獣医の伯朗のもとにかかってきた一本の電話。「はじめまして、お義兄様っ」。弟の明人と最近結婚したというその女性・楓は明人が失踪したといい、伯朗に手助けを頼む。原因は明人が相続するはずの莫大な遺産なのか……。
恋も謎もスリリングな絶品ミステリー!

文/山本奈緒子 構成/藤本容子


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著者一覧
 
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映画ライター 細谷 美香
1972年生まれ。情報誌の編集者を経て、フリーライターに。『Marisol』(集英社)『大人のおしゃれ手帖』(宝島社)をはじめとする女性誌や毎日新聞などを中心に、映画紹介やインタビューを担当しています。

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文筆家 長谷川 町蔵
1968年生まれ。東京都町田市出身。アメリカの映画や音楽の紹介、小説執筆まで色々やっているライター。著書に『サ・ン・ト・ランド サウンドトラックで観る映画』(洋泉社)、『聴くシネマ×観るロック』(シンコーミュージック・エンタテイメント)、共著に『ヤング・アダルトU.S.A.』(DU BOOKS)、『文化系のためのヒップホップ入門12』(アルテスパブリッシング)など。

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ライター 横川 良明
1983年生まれ。大阪府出身。テレビドラマから映画、演劇までエンタメに関するインタビュー、コラムを幅広く手がける。男性俳優インタビュー集『役者たちの現在地』が発売中。twitter:@fudge_2002

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メディアジャーナリスト 長谷川 朋子
1975年生まれ。国内外のドラマ、バラエティー、ドキュメンタリー番組制作事情を解説する記事多数執筆。カンヌのテレビ見本市に年2回10年ほど足しげく通いつつ、ふだんは猫と娘とひっそり暮らしてます。

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ライター 須永 貴子
2019年の年女。群馬で生まれ育ち、大学進学を機に上京。いくつかの職を転々とした後にライターとなり、俳優、アイドル、芸人、スタッフなどへのインタビューや作品レビューなどを執筆して早20年。近年はホラーやミステリー、サスペンスを偏愛する傾向にあり。

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ライター 西澤 千央
1976年生まれ。文春オンライン、Quick Japan、日刊サイゾーなどで執筆。ベイスターズとビールとねこがすき。

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ライター・編集者 小泉なつみ
1983年生まれ、東京都出身。TV番組制作会社、映画系出版社を経てフリーランス。好きな言葉は「タイムセール」「生(ビール)」。18年に大腸がん発見&共存中。

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ライター 木俣 冬
テレビドラマ、映画、演劇などエンタメを中心に取材、執筆。著書に、講談社現代新書『みんなの朝ドラ』をはじめ、『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』ほか。企画、構成した本に、蜷川幸雄『身体的物語論』など。『隣の家族は青く見える』『コンフィデンスマンJP』『連続テレビ小説 なつぞら上』などドラマや映画のノベライズも多数手がける。エキレビ!で毎日朝ドラレビューを休まず連載中。

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ライター 渥美 志保
TVドラマ脚本家を経てライターへ。女性誌、男性誌、週刊誌、カルチャー誌など一般誌、企業広報誌などで、映画を中心にカルチャー全般のインタビュー、ライティングを手がける。yahoo! オーサー、コスモポリタン日本版、withオンラインなど、ネット媒体の連載多数。食べること読むこと観ること、歴史と社会学、いろんなところで頑張る女性たちとイケメンの筋肉が好き。寄稿中の連載は、
「yahoo!ニュース」『アツミシホのイケメンシネマ』
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ライター 山本奈緒子
1972年生まれ。6年間の会社員生活を経て、フリーライターに。『FRaU』や『VOCE』といった女性誌の他、週刊誌や新聞、WEBマガジンで、インタビュー、女性の生き方、また様々な流行事象分析など、主に“読み物”と言われる分野の記事を手掛ける。

 
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