季節の移り変わりとともに、足元もブーツやあったか素材のスニーカーなど、だんだんと冬支度をする頃。新しい季節のアイテムを迎え入れるとともに、この夏に活躍してくれたサンダルをきちんと保管することで、来年も気持ちよく履くことができます。
素足で履くサンダルは、汗や皮脂などがつきやすく、また、中まで土や埃が入ってくるもの。そのまましまうと、カビの原因となったり、汚れが沈着してしまったりします。
今回はそんなサンダルのお手入れ方法をご紹介します。

 
 


【サンダルの基本のお手入れ方法】


1.ウォッシャブルなサンダルは、水でよく洗う

足の裏には何百もの汗腺があり、両足で1日に約 200ml の汗を出しているそうです。汗や皮脂がたくさんついている夏のサンダル。菌も繁殖しやすいため、匂いの原因にもなります。こまめな洗濯が必要ですが、特に保管前のサンダルは念入りな洗濯を。ゴシゴシ洗えるタイプのスポーツサンダルなどは、靴専用の洗剤か弱酸性の洗剤などで、できるかぎり汚れを落としましょう。靴用洗濯ブラシが入らない箇所などは、使わなくなった歯ブラシなどで擦ると、汚れもよく取れます。
洗った後は、すぐに拭いて乾燥。変色やゆがみの原因ともなるので、風通しのよい場所でよく乾かすことが大切です。

子どものサンダルは汚れの宝庫! 特に念入りに洗いましょう。
レザータイプのサンダルも専用のシャンプーを使えば、丸ごと洗濯が可能です。
 


2.埃や泥などの汚れをブラシできちんと落とす

自分で洗うことができないサンダルは、まず靴用のブラシで汚れをはらいます。ブラッシングをするかしないかだけで、翌年の状態が全然違うので、忙しくてクリーナーまでは手が出せない、という人はこの工程だけでも、試してみてください。
サンダルの革部分に残った埃は、革の水分や油分を奪ってしまうため、乾燥の原因にもなります。革の潤いを持続させるためにも、ブラッシングを習慣にしておくと、靴も長持ちしますよ。
またブラシは毛が柔らかく細い馬毛のものを使うと、細かい箇所にも届くのでオススメです。ウエッジソールのサンダルなど、ソールとアッパーの部分に分かれているものなどは、境目に入った汚れなども注意して、ブラッシングをしましょう。

ウェッジソールのソール部分にも見えない埃がたくさんあります。
ダルトン クロスブラシ
サイズ感、毛足の長さともに使いやすい馬毛100%のダルトンのクロスブラシ。1000円以下とお値段が手頃なのも嬉しい。


3.革のサンダルはレザークリーナーで汚れを落とす

表面の革部分にはレザークリーナーを使い、集中的に汚れやを落とします。ぞうきんや布の切れ端を使うと傷もつかなく安心です。また細いストラップやクロス部分などの汚れには、消しゴムタイプのクリーナーがお手入れやしやすいです。

マルチレザークリーナーは、靴以外にもバッグや小物に使えるので持っていて損はなし。
サフィール クリーニングローション
フランス生まれのクリーナー。ローションよりは少し硬いクリームで、汚れとともにツヤも出て、一石二鳥のお手入れアイテム。
M.モゥブレィ ガムスペシャル
天然ゴムを使用した消しゴムタイプの汚れ落としのガムスペシャル。スニーカーのゴム部分だけではなく、起毛皮革やヌメ革にも使える優れもの。表面だけではなく、インソールの汚れも驚くほどキレイに。
ジョンソンマークシューケアキット ESSENTIAL KIT
シュークリーナーと合成繊維製ブラシがセットになっているクリーナーキット。シューズケア初心者の人にオススメ。ギフトとしてもおしゃれです。

4.靴の中には専用のクリーナーを使う

靴の中やサンダルの内側の汚れには、”靴の中専用”のクリーナーを使うと便利。布に取り、優しく揉み込むだけで、黒ずみがきれいに取れます。お友だちの家や、土足厳禁の場所で靴を脱いだ後、足の裏の後がくっきり……、ということがないよう、外側だけではなく、内側のケアも忘れずに。

意外と見られている、靴の内側部分。服の汗染みと同じだと思うと、早めに取るべし。
ヴィオラ サンダルと靴の中クリーナー
大正時代から靴クリーム製造会社として、シューズケア用品を製造、販売していたメーカーによる靴の中専用クリーナー。表面と同じくらい中敷きもきれいにしてくれます。


5.箱での保管はNG! 風通しがいい環境を選ぶべし

季節外の靴は買った時の箱に収納、という人も多いのでは? 実はこれは靴の保管でやってはいけないこと。長期保管の最大の的はカビ。なるべく風通しが良く、直射日光の当たらない場所で保管しましょう。扉がルーバーになっている下駄箱がベストですが、下駄箱が備え付け、また下駄箱に入れるスペースがないという人は、クローゼットなどに保管するのがオススメです。物置や押入れなど、あまり使わない場所に置いておくと、カビの繁殖が早いので避けた方がベター。
また収納するケースは密閉しているものより、空気穴が空いていたり、メッシュタイプのものの方が安心です。

山善 シューズボックス
透明なので中身が分かり、また取っ手つきなので移動も楽にできます。空気がこもらないよう、通気口があるので、湿気も怖くない!
IKEA スクッブシューズボックス
入り口がメッシュになっているので、通気性抜群!ホワイトカラーで見た目もスタイリッシュ。スタッキングもできます。
 
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