【収納術】モデル鈴木六夏の「衣替えしない前提」の等身大クローゼットとは?_img0
 

クローゼットには服に対する考え方が映し出されるもの。この連載では、収納や断捨離から、mi-mollet世代の服との付き合い方を探っていきたいと思います。第10回はモデルとして活躍されている鈴木六夏さん。その情緒豊かなライフスタイルとともに注目されているのが、クローゼットの収納術。ライフオーガナイザー1級の資格も持っている鈴木さんのクローゼットは、整理整頓のアイデアとともに、「自分らしさ」を指標に選び抜かれたアイテムが整然と並ぶ洗練された空間。そんな鈴木さんにクローゼットのこだわりをお聞きしました。

 


断捨離を繰り返して見えてきた「自分らしさ」


「クローゼットの整理を繰り返し、ものを減らしていく過程において、自分の本当に好きなもの、似合う色など『私らしさ』というものを、きちんと見極められる目が養われたように思います。収納家具ひとつとっても、毎日使うものですし、自分が納得できるものの方が心地いいですよね。木製の収納家具は見た目も気に入っているのですが、使ってみると、通気性もありカビや変な匂いもこもりません。服も収納家具も、このクローゼットは自分指標で選んだものが集まった空間なんです」 (鈴木さん)

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【鈴木さん流・収納のルール】


●インテリアに馴染む「木製の収納ケース」

「衣類を収納している収納ケースは、木目のものを使用しています。クリアボックスを見えるところに置くことに抵抗があって、インテリアに馴染むようなアイテムでかつ汎用性が高いものがないかな、と色々検索したところ、通販カタログのdinosでこの引き出しを見つけたんです。これだ!と思って一気に購入してしまいました。実際に届いてみたら、すごく落ち着いた色合いですし、オープンタイプの棚板も引き出せるようになっていたりと、使い勝手もいいんです。引き出し自体、すごく軽いので、ハンガーラックにかかっているアイテムの丈に合わせるなど、置く場所によって組み合わせを変えられるのが便利ですね。dinosって小さい頃に実家にありませんでした? 私の家にはいつもカタログがあったので、馴染みがあるのか、今でもよく利用させていただいています」(鈴木さん)

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引き出しタイプは上下2つのタイプと、3つのタイプを使用。
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オープンタイプの棚は4つセット。出し入れがしやすいように、棚板が引き出せる作りになっています。


●ベーシックカラーの把握がしやすい「色別収納」

「ホワイトとネイビーは私のベーシックカラー。よく合わせる色なので、枚数も多くなりがちです。色別収納にすると、数の把握もしやすいですし、見た目の統一感もあります」(鈴木さん)

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ホワイトとネイビーのトップスが綺麗に収納されている引き出し。アイテムが迷子にもならず、探す手間は必要なし。


●畳めるワーク系のパンツはシワがつかない「オープン収納」で

「丈の長いパンツは、ぐるぐるに巻いて畳むとシワなどが気になり、履きたい時に履けないことがあります。ですので、畳めるパンツは引き出しの中ではなく、オープン収納にして、いつでもスタンバイOKの状態に」(鈴木さん)

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かなり減らしたというデニム。今活躍しているのはブルーデニム3本、ブラックデニム1本。


●衣替えはしない、季節ごとにアイテムをゾーニング

「季節外のものを衣装ケースに入れ、衣替えの時に交換……ということはしません。保管サービスも使う時もありますが、ここにある服がほぼ私のすべての服です。季節の変わり目のちょっとした気温の変化も、すべてがクローゼットに出されていると、対応しやすいですよね」(鈴木さん) コートは奥に、トップスは真ん中、パンツは右端と一年中定位置が決まっているので、クローゼット内で無駄な動きもなくなります。

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夏のタンクトップも冬のコートも一年中定位置が決まっています。
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子供の学校行事に着ていく少しフォーマルな服など、すぐに取り出せる安心感も。


●シーズン始めには「空き棚」を作り、追加できる服の数をつかんでおく

「シーズン終わりにクローゼットを整理する際、アイテムを最小にして空きスペースを作るようにしています。そうすることで、新シーズンにどのくらい服を増やせるか可視化できるので、服を買ったのはいいが、しまう場所がない!という失敗もありません」(鈴木さん)

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右下2つはまるっきり空の状態。これから気に入った秋冬アイテムの指定席ができています。


●アクセサリーの収納は、100均のクリアケースを仕切りに

「アクセサリーは、洋服と同じ引き出しに、100円均一のクリアケースを使って整理をしています。アクセサリーは頻繁に変えたりせずに、お気に入りのものを毎日つけるタイプなんです。dinosの木製引き出し3段は浅いタイプなので、服だけではなくアクセサリーも収納しやすいんですよ」(鈴木さん)

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中の仕切りは100円均一で購入。日本の規格で作られているものが多いので、ぴったりとはまります。
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アクセサリーは目線の高さより少し下に置くのがベスト。


●キャンバスバッグはバックインバッグで省スペース

「大きめのキャンバスバッグは使いやすいので、サイズ違いを何個も持っています。定番のL.L. Beanは使えば使うほど味ができるのが嬉しいですよね」(鈴木さん)。場所を取りがちなキャンバストートもバッグインバッグにして収納すれば、型崩れもせずに一石二鳥。使用頻度が低ければ、雑誌や本の収納としても使えます。

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●ファストファッションの保管もきちんと定位置を作る

「私はユニクロやZARAも大好き。いいなと思った服は、ブランドものでなくても、大切に扱うようにしています。私にとって、好きかどうかが大切で、値段は関係ないんですよね。なので、ファストファッションもキレイに棚に陳列させ、大事に着るようにしています」(鈴木さん)

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ちょっと近所に着ていく時も、ハレの日にも、ZARAは欠かせないブランド。

収納のセンスはもちろんのこと、計算つくされた配置はさすがプロ!次回は、鈴木さん流の断捨離と服の持ち方をご紹介させていただきます。

取材・文/松田祐子
 撮影/芝崎テツジ
構成/朏亜希子

 

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