タレントのアン ミカさんとともに、人生の第二ステージ「セカンドステージ」を前向きに考えていく連載です。

夫婦・親・子どもとの関係や職場の人間関係や自分自身の将来や健康など、人生の第二ステージを前にしたミモレ世代の悩みのタネは尽きません。今回はミモレ読者から寄せられたお悩みをアン ミカさんとともに考えていきます。

 

日常の変化を嘆くのではなく、この悩める時間を、これからの人生を前向きに舵取りしていくための準備期間に充ててみませんか?

採用されたお悩みは、アン ミカさんが一言一句丁寧に読んで分析し、真剣に回答します!
アン ミカさんへのお悩み相談はこちら>>
 

【画像】アン ミカさんのプライベートと毎日のファッション>>

【夫にまつわるお悩み】

私にではなく、子どもを叱る夫にどうしようもなく嫌気がさしています。
たとえば、私と子どもたちだけで、夜遅くまでお友達の家にお邪魔したときのこと。帰ってくるなりわたしではなく子どもたちに「こんなに夜遊びをするならもうそのお友達と遊ばなくていい!」とひどく叱ったり、子供部屋で私が作業していた衣替え途中のあふれかえった子供服を見つけては、「これは何だ!! 早く片付けろ‼︎」と。子どもたちは悪くないのに……。

日々あることではないですが、夫は叱るときは口が悪く、いつか子どもたちに手を出してしまわないかと心配です。夫は昔、すでに亡くなっている義父からしつけで暴力を受けていたようです。自分も怖いので(昔、口論になり、一度だけ蹴られたことがあるため)、叱られているときは口を出せず、子どもたちを守ることができずに、もやもやしています。

休みの日は子どもたちとよく遊んでくれ、子どもたちは叱られるのは怖いけれど、夫のことは好きなようです。どうしようもない苛立ちとこれから先の不安で、離婚の文字も頭によぎりましたが、経済的なことや、何より子どもたちは夫のことを慕っているので、今すぐ行動には起こせません。何かうまく解決できる方法はないでしょうか? まとまりのない文章ですみません。(こびた・37歳)


夫婦のコミュニケーションはとれていますか?


こびたさん、お悩みをお送りいただきありがとうございます。
いただいた文章を読んだ限りでは少しわからないことも多いのですが、私なりに考えてみたいと思います。

旦那さんがお義父さんから暴力を受けていたという話は、旦那さんご本人から聞いたんですよね。もしも旦那さんがご自身の経験から「愛情を持って子どもを育てるというのは強く叱ることだ」と思っている場合。自分がそのような愛情表現しか受けてきていないので、無自覚に子どもにそう接してしまうのかもしれません。その場合は、本人に悪気がないので、話し合いさえすれば分かってもらえる可能性があると思います。

または、旦那さんは子どもに言っているふりをして実はあなたに言っている、ということも考えられると思います。あなたには一度暴力をふるってしまったから遠慮しているけれど、伝えたい怒りを子どもにぶつけているというパターンです。いくつか可能性が考えられると思います。

ひとつとても気になるのが、旦那さんが怒っていることに正当性があるのか、ということです。理不尽なことで子どもが怒られている場合、今は子どもがお父さんを慕っているように見えても、どこかで不満が爆発する可能性があります。そして同時にお母さんへの不満も爆発するかも……。なぜなら、叱られているときにお母さんがまったく守ってくれないからです。もし正当性なく叱られ続けた場合は、両方の親への信頼がなくなってしまい、子どもにとって不健全な環境になっていくと思います。

だからもし、子どもが理不尽なことで怒られていると感じたならば、あなたが勇気を持って間に入るべきだと思います。そのためには、旦那さんとまずは話し合うこと。旦那さんは本心から正義感を感じていて、子どもとのミスコミュニケーションにより怒っているのか、もしくはあなたを蹴ってしまったことで遠慮していて、怒りが子どもに向いてしまうのか……。真意はここで想像してもわからないので、やはり話すしかないのではないでしょうか?

ご相談文を見ると、こびたさん自身は「子どもがいなければ、今すぐに離婚という行動に移したい」と考えていらっしゃるように感じました。しかし、今回求められている「うまく解決できる方法」というのが、子どものためにもこれからも家庭をうまく築いていきたい……という方向であるのならば、話し合いしかないと思います。

ただ、今のこびたさんにとっては、話し合うのも怖いし、本音で触れ合うのも嫌なのだろうな、と感じました。こういうときは、どう切り出すのがいいか難しいですが、男の人は「話があるの」と切り出すと構えてしまい、緊張してしまうので、ふたりで食事に行ったりできるようであれば、そういう場がよいのでは……と思います。

 
  • 1
  • 2