ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載です。今回は、42歳で電撃再婚を果たした紗栄子さんへのインタビュー。ひどい浮気性だった前夫と離婚。心の病から休職に至るも立ち直ることができたいきさつを伺いました。
手当たり次第に浮気しまくり、共通の知り合いの女性を妊娠までさせた浮気性の夫と結婚10年目にしてようやく別れられた紗栄子さん。
しかし当然ですがその心の傷は深く、離婚までのストレスもあり、37で離婚した直後から、彼女は重度ストレス障害で、勤めていた大手企業を休職する羽目になります。
紗栄子さん:その頃、仕事が激務だったこともあったのですが、離婚が重なって鬱病になってしまって。こうなってしまったのは、今まで自分が「こうであらねばならない」と、世間体や人からの評価を気にし続けて生きて来た結果。自分で自分の首を締めていたのかなあと思いました。
休職中の1年間は、心理学書や自己啓発本を読み漁って内観を続け、そこから始めたのがピラティス。実はその後、紗栄子さんはピラティスインストラクターの資格も取って仕事にするのですが、「身体は整うと心が整う」という感覚を、このときに実感したそう。
さらに本で知った「キネシオロジー」という、身体の筋肉反射を用いて潜在意識のブロックを解除したりトラウマを克服したりする施術を知り、その資格を取るため渡米。
さかい:キネシオロジーって去年から気になってました、興味あります!
紗栄子さん:アメリカでその資格を取るときに施術も受けたのですが、過去の経験から潜在意識に傷が残っていると、また傷つきたくないから、自分を守るために前に進ませないようにするらしいんです。
その施術で出て来たのが、前の夫との結婚生活で受けた心の傷。
紗栄子さん:離婚から1年くらい経っていたから、自分では「もう大丈夫」と思ってたんですが、潜在意識ではものすごく傷ついていて。それと、彼とまだ「エネルギーコード」という目に見えない絆で繋がっていたんですね。
もうひとつ大きかったのが、「不要になった誓い」というもの。例えば、幼稚園のときに「大きくなったらお父さんと結婚する!」と誓ったとする。その想いが強い場合、大人になってからも無意識の内に潜在意識がその誓いを守ろうとして他の男性を寄せ付けないようにしている、などの弊害が起きるそう。怖いですよね!?
紗栄子さんにとってのその「不要になった誓い」、は、元配偶者のお母さんとの物だったとか。
紗栄子さん:彼と結婚するときに、彼が中学生のときに離れたお母さんに挨拶に行ったんです。そこで、「これからはあなたが彼を守ってね。よろしくね」と言われたのですが、私はそのお義母さんとの誓いが潜在意識に刻まれて、離婚してからも守ろうとしていたんだということが施術でわかって……。
このキネシオロジー、ちょっと聞くと怪しげな施術にも思えるけれど、スピリチュアルとか霊感は全く関係なく、人間の筋肉反射で脳が感じていることを把握するという、実に科学的なものらしい。
実は私もこの取材のあとに速攻紗栄子さんのキネシオロジーの施術を受けに行って自分が恋愛と再婚に対して抱いていた潜在意識のブロックを外してもらったのですが、その体験とそこからの展開がすごかったので、それについてはまた別の機会にお話したいと思います。
さて、そのキネシオロジーを紗栄子さんが受けたのが2016年の11月。
潜在意識のブロックを外して自分の望みを明らかにすることで、「やっぱりパートナーが欲しいな」と改めて強く思った彼女は、理想のパートナーの条件を30個ほど書き出し、いつ出会っていつ結婚するかという「未来カレンダー」も書いたのですが、なんとその3ヶ月後に、すべてが書いた通りに実現して、未来の旦那様と電撃婚を果たすのです。
そんな、ものすご〜く気になる(気になりますよね?)運命の出会いのお話は、次回に続きます!
構成/川端里恵(編集部)
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