ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載です。今回は、マッチングアプリで婚活をして3ヶ月で成婚を果たした奈々さんへの結婚までの経緯を伺います。
独身アラフォーが3ヶ月の成婚を目指して婚活スタート!
マッチングアプリでの出会いって、若い人たちのものだと思ってたりしませんか? 実はそんなことなくてアラフォー世代の婚活にもかなり活用されていることは、この連載を読んだだけでも明らか。だって今まで取材した晩婚さんでも、前回の春香さんに続き、婚活アプリが出会いのきっかけだったというご夫婦は今回で3組目。
奈々さんは医療系事務職として働く38歳。キャリアアップのための資格取得を目指して勉強していた期間が長く、気づいたときには未婚のまま35歳に。
奈々さん:結婚しなきゃ、と思い始めたのはその頃からでした。それまで趣味の登山を10年続けてきたし、資格試験に2度落ちたことで、仕事はこのまま生涯勉強を続けていければいいかな、と、自分軸の基盤ができたのがそのタイミングだったんです。そのあと、今の夫に会う前に1年くらい交際した男性は居たのですが、結婚には物足りなくて。バツイチの方だったのですが元奥さんを吹っ切れていない感じがあって結婚には尻込みしている様子もあったので別れてしまったんです。
そこから、お世話になっている美容サロンの経営者がアラフォーでマッチングアプリで出会った男性と結婚したという話を聞いたことと、年齢的に「自分のことはもういいかな」と思い始めていたこともあって「私も婚活しよう。できれば3ヶ月の短期決戦で決めたいな」と思ったそう。
前回の春香さんとものすごく似ているお話。人間、絶対やると覚悟を決めたら、3ヶ月でスピード婚できるということなのでしょうか。
3ヶ月で結婚を決めるためには婚活アプリの掛け持ちは当たり前。奈々さんは結婚相談所と3社のアプリを駆使し、毎週ひとりかふたりの男性と必ず面接(デート)するというノルマを自分に課したのです。
奈々さん:以前にもアプリに登録したことがあって、ダラダラやってもキリがないとわかっていたので。とにかく譲れない条件だけを決めて、それをクリアしていたら会ってみることにしました。出会いも数を打たないとわからないですから。
奈々さんの譲れない条件とは、
・平均値以上の教養の持ち主で、
・30代なら600万以上、40代なら700万以上の年収があり、
・年齢差は+−5歳まで、
・容姿は問わないけれど清潔感があり、
・メールのやりとりが常識の範囲内
この5つ。
さらに1日3人にはいいねを押すと決めていたのですが、そうするとプロフィールを読むのに1人当たり6分程度の時間を費やして1日何時間もをマッチングアプリに使うことになるので、途中からは写真を見た直感だけでいいねボタンを押して行くことに。
聞いているだけでハードで疲れそうですが、これはマッチングアプリをやったことがある方なら割りと「あるある」なのかもしれませんね。それをここまでシステマティックにストイックに短期集中してやれるかどうかが、スピード婚できるかどうかの分かれ道、なのです。
奈々さんが登録していたアプリはぺアーズ、オミアイ、マッチドットコムの3つ。
奈々さん:登録者数の分母でいうとぺアーズ、マッチは年齢層高めで本気モードの方が多いのと、プロフィールに無駄なカテゴリーがないため、情報がシンプルなので逆にごまかしが効かないという印象。オミアイはほかのふたつの中間という感じ。
ふむふむ。勉強になりますっ!
というわけで、勉強になる奈々さんのアプリ婚活エピソードは、次回に続きます。
構成/川端里恵(編集部)
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