ライターさかいもゆるがアラフォー以上で結婚したカップルへのインタビューを通じて、結婚とは、夫婦とは何かを考える連載です。今回は、マッチングアプリで婚活をして3ヶ月で成婚を果たした奈々さんへの結婚までの経緯を伺います。

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奈々さん(38歳)、タケルさん(46歳)。マッチングアプリで出会い、5回目のデートで旅行に。そのまま結婚の意思を確認し、3ヶ月でゴールインしたばかりの新婚さんカップル。

半年間、3つのマッチングアプリと結婚相談所への登録で婚活を続けた奈々さん。出会って3ヶ月で結婚をキメた彼女には、彼女流の婚活ルールがありました。

アプリや婚活をしたことがある方なら誰でもおわかりかと思うのですが、とにかく、実際会ってみたらプロフィール写真やメールとの印象と違ってがっかりするパターンが、奈々さんも多かったそう。

奈々さん:毎週2人くらいと〝面接〟していくわけですが、ことごとく期待は裏切られるんですよね。1回目の面接をクリアしても、2回目でおかしいことが発覚したり、そんなのばっかりで。

ケース1:初回なのに大衆的すぎる居酒屋チェーン、もしくは高級フレンチなどに連れて行かれてげんなりする。

ケース2:夜サクッと飲むだけなら楽しかった相手が、昼に会うと楽しくない。

ケース3:メールでは謙虚で控えめな草食系っぽかったのに、会ったら「付き合うかどうか決めてください」と1回目のデートで迫られる。

ケース4:外見はタイプだと思ったのに、自慢話しかしない。

う〜〜〜ん。あるある過ぎて、共感しかありません(涙)。特にケース2なのですが、初回のデートでしかもお酒が入るなら誰とでも結構話題が尽きないし新鮮だから盛り上がれるんだけど、2回目ってお互いに興味が持てるような相手じゃないと白けてしまい、「あれ? こんな人だったっけ」って思いがちな気がします。やっぱり興味が持てない人の話って、聞いててもどうでもいいんですよね〜〜〜。

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そんなわけで奈々さんが心がけたのが、

・一個でも多く、相手のいいところをみつける訓練をする
・2回目のデートでは雰囲気を変えて飽きさせないようにする

この2点。

 

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奈々さん:いところをみつけるために、マインドを変える努力をしました。気になる点があっても、それをなるべく許す方向に持って行く。あとは、1回目のデートでスカートだったら2回目はパンツをはいてカジュアルな雰囲気にしたりして、イメージを変えるようにしてました。だけどそうやってがんばってるのに、パンツをはいて行ったら「太ってるね」って言われたこともあったんですよ(苦笑)。お店選びの件もですが、慣れてない方が多いから、仕方ないのかもしれませんね。

こうやって涙ぐましい努力を重ねて、半年間で約20人と会い、ようやくタケルさんに出会えたのが去年の8月のこと。

奈々さんが最初に設けていた結婚相手の条件の年齢がギリギリ許容範囲を満たしていたタケルさんは当時45歳。

奈々さん:プロフィールを見て、写真写りが悪いけど、たぶんタイプだなと直感。メールのやりとりでも、言葉遣いがきちんとしているし、会話を受け止めたり盛り上げたりするコミュニケーション能力がある人でした。私、メールにはその人の仕事の能力が出ると思っているんです。だからそういう面でも、メールはすごくチェックしてましたね。仕事ができる人がよかったので。

ところで、去年8月といえばすでにコロナ禍でしたよね。コロナ禍での婚活って難しい気がしますが、奈々さんはその辺をどう捉えていたのでしょう。

奈々さん:婚活において、年齢の数字って1歳がすごく大きいんです。だから会いたいと思った人がいるなら、マスクしてでも会ったほうがいいし、お互いにモラルを守れるなら、というスタンスでいました。

自己責任にはなってしまうけれど、たしかにコロナ禍で「出会いがない」と嘆く人と、恋人ができた人との違いって、その行動力(運もあるかとは思いますが)の差なんでしょうね。

さて、ようやく出会えたマッチングアプリのまともな男性。ここからどうやって3ヶ月で結婚まで持って行ったのか。そのお話は次回に続きます。

イラスト/いとうひでみ
構成/川端里恵(編集部)

 

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