「好き」と「似合う」を近づける作業が大切


③ お店に着いたら、一番自分好みのおしゃれな店員さんに声をかけましょう
シーンを分析し、自分の好みを把握したら、ここでやっとお店に向かいます。

お店では、髪型やメイク、着こなしまで一番自分好みの店員さんに自分から声をかけてみましょう。その方に、「私に似合うのはどんな服だと思いますか?」「こういうものが好みなんですけど」と雑誌を見せたり、「普段はこんな服が多いんです」とワードローブの写真を見せるのも良いと思います。
せっかく近づいてきてくださった店員さんに、「いえいえ、見ているだけなので」という答えはなしですよ!

なぜこんなことをするのかというと、長い時間が経っていることで、自分の中の「好き」と「似合う」が、離れてしまっていることがあるからです。「昔、こういう服を着ているときに褒められた」という成功体験は、時代とマッチしていなくて古くなってしまっていることも多いものです。また、髪型も顔立ちも輪郭も、当時と少し変わってきていると、昔は似合っていた服が似合わなくなっている可能性も高いのです。なので、今回のトライがとても大切です!毎日洋服を見ている店員さんが、あなたをパッと第一印象で見たときにオススメしてくれた服が、今のあなたに似合う服だということは結構あります。

実は、私自身のお話をすると、私は丸首のお洋服が長年苦手だったのですが、最近少しずつ着られるようになってきました。昔は輪郭も鋭角で、目つきも鋭かったので、あまり丸首の服が似合わなかったのですが、年を重ねて顔つきも丸く穏やかになったことで、似合うようになってきたのです。加えて、今の丸首のお洋服は昔とは違い、襟は丸いのに肩は大きくてストンと落ちているデザインだったりして、私が好んで穿くタイトなスカートとの相性がいいのか、カジュアルとエレガントのミックス感がちょうど良くなるんです。そこで私が頑なに「Vネックじゃなきゃ嫌!」と言っていたら、どこか古臭くなってしまうもの。そういった、今の時代ならではのカッコよさもありますよね。

なにも勉強せずに買い物に行くと、ただ勧められるがままに買うことになってしまうので、自分の好みや着て行くシーンは伝えつつ、自分が素敵だと思った人に勧めてもらうというのがベストです。でも、1回目の来店では、よほど気に入った場合以外は急いで買わないようにしてください。