春です。
私が春を感じるのは色からです。
冬のモノトーンな世界に、少しづつカラフルな色が見られるようになると、春の訪れを感じます。
今住んでいるこの家の周りは、私の果樹園の庭、葡萄畑、そして羊や牛が放牧されている野原が一面、黄色に染まります。
それから白、紫と、春が進むにつれて花の色が変わっていくのです。
日本の桜も大好きですが、私がこの世の中で一番好きな街路樹の花はジャカランダです。
以前住んでいた南カリフォルニアでは、春になると私の住んでいた25階のアパートからみる下界の景色が、一斉に紫色に変わります。
初めて南アフリカのヨハネスブルクで見た、大きなジャカランダの並木道の感動は、今も鮮明です。
これが南アフリカのジャカランダの並木道
ここリスボンでも立派なジャカランダの街路樹があります。4〜5月は車で遠回りをしてでもその道を必ず通ります。
あの紫色の花と青空のコントラストは、なんともパワフルな組み合わせです。
ライラックも私の大好きな木です。
祖母がいつも夢を見ているように、中国・ハルビンにあるライラック通りの美しさとその香りを思い出し、話していたのが忘れられません。
ライラックが咲く春のパリのバガテル公園は、週末ピクニックの定番の場所です。
【写真】熊倉さんの好きな花とアレンジ
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