悩みのタネだった白髪もおしゃれに活かせる時代。それは喜ばしいこととしつつも、伊熊さんは“素敵なグレイヘア”を目指すためには、実はあることが欠かせないと言います。

「頭皮や髪の健康のためというより、単に染めるのが面倒だからグレイヘアにする、というなら、その前に少しだけご検討を。グレイヘアにしたら、足の先まで全身をトータルに整える努力をしないと、たとえば、50代を目前にグレイヘア宣言をしたフリーアナウンサー・近藤サトさんのように素敵には見えません」
 

理想のグレイヘアを手に入れるポイントは?


では、具体的にどうすれば“素敵なグレイヘア”を手に入れることができるのでしょうか? 伊熊さんによると、グレイヘアのケアでまず重要になるのは「白髪の黄ばみを解消して、クリアな上質感を出すこと」なのだそう。

「グレイヘア美人」か「ヤマンバ白髪」か。分かれ目となるポイントは?_img1
 

「美容院に定期的に通って、色のメンテナンスをする必要があります。最も大切なケアのしどころは白髪の黄ばみ。一見真っ白に見える白髪ですが、日本人の白髪はメラニンの影響で大抵黄みが残っていることが多いのです。この黄ばみがあると、その人全体を包むオーラまで古ぼけて見えて、清潔感が失われてしまいます。

 

黄ばみをクリアにするには、美容院でトナーという薬剤を使って均一にする必要があります。また日々のケアでも、黄色の補色である紫色のシャンプーを使って、常に黄ばみを抑えておきましょう」