親切・丁寧。不安に寄り添ってくれる結果レポートが本当にすごかった……!


30代の筆者は高原先生の言う通り高濃度乳房だった上、乳房の中にはしこりがたくさん存在していた。そんな己のおっぱいコンディションを知った後では到底、マンモグラフィだけではまったく安心できないです……。

「そんな方こそ、高濃度乳房でもがんが発見しやすいドゥイブス・サーチを一年に一回、受けていただくことをおすすめしたいんです。
加えて、小泉さんは問診表に、『右脇にしこりを感じる。生理前は痛い』と書かれていましたね。ドゥイブス・サーチではこういった不安や疑問に対して、検診結果のレポートでお返事を書いています。今日のところの所見では、しこりはありますが問題ありませんでした、ということになりますが、通常の検診でこういった対応はなされていません」

取材後、我が家に配送されたレポートを見てびっくりしました。あまりに素晴らしかったので、そのまま掲載させていただきます……!

【所見】拡散強調画像(DWIBS法)の全体像(図 1)(図 2)において、両側乳房には小さな結節が散見されます。
(中略)
これはがんではなく、良性の病理学的変化と思われ、現時点では特に心配は要りません。
「右わきにしこり(副乳?)」とのことですが、画像上は特に問題となるものはないようです。このためこの点については安心してよいと思われます。
乳腺は豊富で、マンモグラフィーを撮影した場合、デンスブレスト(高濃度乳房)になると思われます。
 

筆者は大腸がん罹患歴があるため、胃や子宮など、まめにいろんな臓器の検査もしています。もちろん乳がん検診も一年に一回は自費でエコー(超音波)を受けていたのですが、どんな検診であれ、結果の手紙は大抵、「異常なしor要再検査」のどちらかに○が書いてあるだけ。でも本当は、「この辺が痛いんだよな」とか、「繰り返し同じところにエコー当ててるけど、技師さん、そこ、なんかあるのですか……?(汗)」と、いつも何かしら不安でした。
それに対して、「あなたのココとココに怪しげなものがあるけど、大丈夫だからね」と、お医者さんに指差し確認してもらえることの安心感たるや……。レポートを何度も読み返し、思わず拝んでしまいました。

 

ちなみに、筆者のようにマンモグラフィではなくエコー検診を受けている方も多いかと思いますが、エコーは技師のスキルによって検査精度にバラつきがでやすいのだそう。加えて、胸を露出しないといけませんし(ゼリーを塗るからスースー寒い……)、何度もグリグリと乳房を押されるので、人によっては痛みを感じる場合もあります。


月1700円のサブスクで乳がん検診


そんないい事づくしのドゥイブス・サーチの検診料は、一回2万円前後(保険適用外)。無料検診に比べるとインパクトのある値段かもしれませんが、高原先生はこう言います。

「皆さん、NetflixやAppleMusicでサブスクやっていますよね。香水やバッグのサブスクをやっている方もいますけど、乳がん検診も月1700円のサブスクだと思えばそんなに高額じゃないはず。まずは一度ドゥイブス・サーチを受けて、自分の乳房の状態を知っていただくことが大切だと思います」

筆者自身、ドゥイブス・サーチを受けたことで日頃から自分の乳房に関心をよせる「ブレスト・アウェアネス」の重要性を身を持って体感できました。

働き盛りや子育て中の30代後半〜50代での罹患率が高いことから、本人のみならず、家族や社会に与えるショックが大きい乳がん。しかしその一方で、早期発見できれば9割以上が治る病気でもあり、職場復帰も容易だと高原先生は語っていました。

痛みなし・見られることなし・被曝なし・注射なし・死角なしと、いい事づくしのドゥイブス・サーチ。豊胸手術、乳房再建をされている方も受けられるので、ぜひ一度ホームページから近くの実施病院をチェックしてみてくださいね。

取材・文/小泉なつみ
撮影/二瓶 彩

 

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