秋田での宿泊先、角館にある“武家屋敷ホテル”とかどうかしら? 寝るだけだから、ビジネスホテルでもいいのかな? と迷っていたところ、赤倉栗園の当主、赤倉一善さんから、おすすめの宿がありますよと連絡をもらいました。1日1組(4名定員)の農家民宿なのだそう。
「農家民宿 蓭(いおり)」は、オーナーの藤枝知恵子さんがドイツでのB&B(Bed and Breakfast:宿泊と朝食の提供が料金に含まれる、小規模な宿泊施設)に感動し、“秋田ならではの民宿”をやってみたいと2011年にオープン。昔ながらの曲屋(まがりや)を移築して、改装したので、玄関を入ってすぐのラウンジは、元馬小屋なのだそう。小上がりに飾ってあるのは、畑で穫れたバターナッツに可愛い顔を描いたもの。親戚の家に遊びに来たような居心地のよさと、センスのよい丁度品、ふかふかの布団のおかげでぐっすり眠れました。
翌朝は、素晴らしい朝食にこれまた感動。さすがの米どころ、ご飯はピカピカに輝いているし、知恵子さんの友人が採ったじゅんさい入り味噌汁も初体験の味でおいしい。おなかパンパンでもう無理と思ったところに出たのが、デザートの「栗の渋皮赤ワイン煮」。もちろん自家製で、これがまた絶品! 堂々とテリテリした巨大栗、これこそが大粒で甘みが強い西明寺栗の中でも、特別に手を掛けてつくられた無農薬栽培、無燻蒸の「赤倉栗園の善兵衛栗」を使った「栗の渋皮赤ワイン煮」なのです。
さあ、いよいよ旅のメインイベント、
栗拾いに向かわなきゃですわ!
(「善兵衛栗の赤倉農園」での栗拾いの様子は、次回(10月31日)UP予定です!)
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