お元気でしょうか。
映秀。さんという、とても素敵な方のミュージックビデオに出演しました。
映秀。さん19歳。素晴らしい美しい声と楽曲です! ぜひご覧ください!!
さて、「毎回これは!」って舞台をご紹介しているこの連載ですが、今回は、本気でどうしても見ていただきたい作品です!!
『父と暮せば』。
こちらは94年に初演され、通算500回以上上演されている井上ひさしの名作です。
原爆投下後の広島での父と娘の物語。
すまけい・梅沢昌代、辻萬長・栗田桃子らで演じてこられて、作品、俳優ともに受賞歴もたくさん。
そして三年前に、今回のキャスティング、山崎一・伊勢佳世で上演されました。
山崎一さんは今年、読売演劇大賞最優秀男優賞を受賞されまして、本当に素晴らしい俳優さんです。一さんが演じていると、それが役なのか、一さんがそういう人なのかわからなくなります。
日頃はほんとに心配になるくらいとぼけていて、私のことを違う人と間違えてしばらく喋って、途中で「あれ? 誰だ?」って言われたこともあります(笑)。
娘の役の伊勢佳世さんは、昨今さまざまな演出家からひっぱりだこの大注目の女優さんです。
透明感と芯の強さが魅力!ですが、彼女も心配なところ多数なおとぼけさんです(笑)。
そんな、私的には心配な二人が親子役!なのですが、お二人の初演があまりにも素晴らしく。
劇場を出ても涙が止まらず、しばらく電車に乗れず街を歩き回りました。
もうすぐ戦争後80年。徐々に風化されていくことがとても恐怖です。
井上ひさし先生は戦争にまつわる作品を数々遺していらっしゃいます。
こうした作品が上演され続けていくことで、あのようなおぞましいことが二度と繰り返されることのないように、強い気持ちを受け取っていけたらと思います。
ぜひこの作品と、この俳優に出会っていただきたいです。
ではまた再来週に!
<今回ご紹介した舞台>
こまつ座 第136回公演『父と暮せば』
原爆投下から三年後の広島。図書館で働くひとり暮らしの福吉美津江のもとへ、父・竹造があらわれ、美津江の恋を実らせようとする。「うちはしあわせになってはいけんのじゃ 」 と 父の言葉を拒絶する美津江と、娘の心を解き放とうとする竹造。当時のヒロシマを舞台に繰り広げられる父と娘の、優しくも壮絶な命の会話劇。
■日時:5月21日(金)~ 30日(日)
■会場:紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
■チケット料金(全席指定・税込):5800円、ペアチケット11000円(こまつ座のみ取扱い)、U-30(観劇時30歳以下)3300円
■作:井上ひさし
■演出:鵜山 仁
■出演:山崎 一、伊勢佳世
※【愛知公演】6月3日(木)幸田町民会館つばきホール、【岩手公演】6月6日(日)一関文化センター大ホール
詳細&チケット購入はこちらから>>
構成/神山典子
Comment