こんにちは。週のまんなか水曜日、いかがお過ごしですか?

先日、東京立川市のPLAY!MUSEUMへ行ってきました。「絵とことば」がテーマの美術館で、「ぐりとぐら しあわせの本」展と、「みみをすますように 酒井駒子」展が開催されています。

混雑を避けるため休日は事前予約を。最近の美術館は予約制がスタンダードになりつつあるみたいですね。数年前に上野で開催されたフェルメール展が予約制で「人気があると大変なんだなぁ…」なんて思っていましたが、今こうして体験してみると、かえって落ち着いて見学することができ、これはこれで良いのかもと感じました。

 


大きな絵本の中に足を踏み入れるとそこは「ぐりとぐら」の世界。かわいい絵と、見学している子ども達の楽しそうな様子に思わず笑顔になりました。

ページをめくっただけで、別世界に飛んでいくことが出来るなんて、本ってとても楽しいものですよね。


子どもの頃、母が毎日絵本を読んでくれました。自分で好きな絵本を3冊選んでいたようで、お気に入りはどうやら「赤ずきん」。
毎日寝る前に欠かさず読んでくれたようなのですが、たまに、どうしても早く終わらせたかったのでしょう…ちょっとズルをして飛ばして読むことがあったそうです。

しかし、どうしても誤魔化せないのが「赤ずきん」。あるページを飛ばしてしまうと……
「しめしめは?」
オオカミの「しめしめ」というセリフを催促していたのだとか。

絵本画家・酒井駒子さんの世界観が詰まった初の大きな個展。素敵でした。


そんな訳で、母との思い出の中には本が介在していることが多いのですが、介護が始まってからもそれは同じでした。介護と読書って相性がいいなと思うのです。


病院の待ち時間でも、ちょっとしたすきまの時間でも、本の扉を開けばそこは別世界。それでいて、やはり人が書いたものだから、どこか自分と陸続きのところがあって、こちら側とそちら側を行ったり来たりしながらいろんなシーンを感じることが出来ます。

ちょっと呼ばれたらしおりを挟んで。いつまでも待っていてくれるから、いつだってまたその世界に戻れます。

酒井駒子さんの代表作『ビロードのうさぎ』の原画も。この小さくあたたかな世界が大好きです。美術館内は一部を除いて撮影可でした。


よく、夜に母が眠ったあと、目を覚まさないようにちいさな明かりで本を読んでいました。夢中になって読んでいるうちにあっという間に時間が経って、そうそう例えば、辻村深月さんの『凍りのくじら』は、物語のクライマックスと同じタイミングで朝日が射してきて、なんとも言えない幸福感に包まれたことを覚えています。


母も本を読むことがあり、好みそうなものを図書館で適当に見繕ってきて置いておくと、パラパラと読んでいた形跡がありました。エッセイや街歩きの本、眺めるだけで楽しそうな写真集などなど。

長い時間、身体を起こしていられなかったので、基本的には寝転びながらの読書でした。そのため、文字は小さいけれど文庫本のほうが扱いやすかったようです。大活字本や電子書籍を試してもらったこともあったのですが、結局シンプルなものが我が家には合っていたみたい。

一度、長編シリーズを読んでいたことがあり、さすがに寝ながら本を持つ手が疲れてしまうので、私が母の横に座って本を開いていたのですが、だんだん私も途中から読みたくなってしまい、母の本を開きつつ、もう片方の手で自分も母の後追いをして読書。だいぶおかしな光景だっただろうなぁと思います。

美術館の締めくくりはお子様ランチ(大人用)。ちゃんと「ぐりとぐら」の旗が…!


すっかり童心に返って絵本の世界をたのしみ、母との読書を思い出した一日でした。

まだまだ大変な状況ですが、小回りを利かせながら風通しよく日々を送っていきたいなと思う今日この頃です。それではまた、週末に…♪