強運につながる不安との向き合い方


著書の中には、他にも強運につながる多数の行動があります。その中から、私たちがすぐに取り入れられそうなものを2つ、抜粋して紹介します。1つは、“不安”への対処法です。

「不安を感じたとき、つい見てみぬふりをしてしまう人……、いるんじゃないかな。あわてたり、早合点したり、見当違いの行動をしてしまう人もいるかもしれない。
もしも不安を感じたら、僕はまずその原因を徹底的に探る。
誰かが不安を煽ってきたとしても、自分の中に確信めいた真実があるなら、自分を信じる。自分自身が考え抜いて出した答えは、たとえそれが正解じゃなかったとしても、自分の自信を作っていく糧になる。だから僕は、不安を感じたときは無視せず、大切なものとして扱っている。不安を悪いものだとは思わない。悪いのはむしろ、不安を増長させる自分の理解度の低さのほうだろう。

 

よく考えてみると、不安もあるけど、それ以上に安心があるはずだ。
不安と安心は対立するものではなくて、共存するものだって考えてみてほしい。

(中略)

僕たちはどこかで折り合いをつけて、不安と共存しながら生きていくべきだ。見なくていい不安には目を向けない。それよりも安心に目を向けて、前向きになったほうがいい。
あるものを数えるけど、ないものは数えない。
そういう姿勢でいると、自分の周りにどんな不安がいくつあるのかが明確になる。そうなれば、不安を解消するための対策も取りやすい。

 

不安は大きくなるとキツいから、僕は小さな状態のうちに対処している。
心に生じたノイズや小さな揺らぎが、大きな波になる前に、表層にいる自分が潜在意識をくみ取って、違和感をなくすために行動していく。時には自分の心に『まぁまぁ、いまは黙っててよ』って呼びかけることもある。
不安を解消するために、僕はちょっとしたザワつきでも、ちゃんと分析して向き合っている。」