こんばんは。編集・川端です。「真夜中の読書会〜おしゃべりな図書室」第56夜をお届けします。

今夜は、ペンネームぴんちょすさんからの「この春のドラマは楽しみなものがたくさん。最近またテレビっ子になってます」というお便りをピックアップ。

私も一時期、NetflixかYouTubeばかり見て、日本の地上波のテレビから離れていたのですが、今またテレビのバラエティやトークショー、ドラマが面白いなと思っています。

今日ご紹介する『「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む』という本は、西森路代さん、清田隆之さん、松岡宗嗣さん、武田砂鉄さん、前川直哉さん、佐藤結さん、岩根彰子さん、鈴木みのりさんらが、日本のドラマとバラエティ番組を中心にジェンダーやフェミニズムの視点からどう変化してきたかを論じ、コンテンツを問い直すノンフィクション本です。

“お笑い”における容姿イジリや下ネタ、女芸人、女子アナの扱いの変化や、脚本家の野木亜紀子さん、宮藤官九郎さん、坂元裕二さんらがドラマでジェンダー観をどのように扱ってきたかなどが分析されています。

テレビ好きの方も、かつてテレビ好きだったけど離れてしまった方も……パワハラ・セクハラ、男女格差、旧態依然な価値観の温床でヒドイ、くだらないと感じることもあると思います。出演者、制作者の意識の変化やネットメディアの登場で、なるほどテレビにもそういう“きざし”もあるのかとご興味を持っていただける本かと思います。

おこもり連休に、昔のドラマを見返したりするのもよいかもしれません。

 


<今夜のトピックス>
・春ドラマ何を見てる?
・変わり始めた“お笑い”の容姿イジリ
・YouTubeとリアリティショー
 

<今夜の勝手に貸出カード>


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『夢で逢えたら』吉川トリコ


【第56夜】変わる日本のドラマ、バラエティ。テレビなに見てる?


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<次回>
5月12日(水)22時配信予定
※5月5日はお休みです

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撮影/塚田亮平

 

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