ムロツヨシの深い愛情にときめく「オールドファッション」

back numberは恋愛ドラマの切なさブースター。山Pから横浜流星、綾野剛の心情にリンク_img0
 

“奇跡のラブストーリー”にきっとあなたも涙する…

というキャッチコピーのとおり、毎回のように号泣しながら観ていた『大恋愛〜僕を忘れる君と』。

 

同作は、若年性アルツハイマーに侵される尚(戸田恵梨香)と、その彼女を健気に、そして明るく支えていく真司(ムロツヨシ)の純愛を描いたラブストーリー。当時、“大恋愛ロス”に陥った筆者は、「オールドファッション」を1日何回も聴いて“ロス”を埋めていました。

このドラマの主題歌「オールドファッション」も、真司の真っ直ぐな想いを歌った楽曲でした。まずAメロの<よく晴れた空に 雪が降るような ああそう 多分そんな感じだ>ってまさしく、尚なんですよね。明るくて澄み切った青空のように天真爛漫だけど、実は病魔が迫っている。

また、<デコボコしてても 並んで歩けば この道がいいと思った>という歌詞。尚は病気になってしまって「申し訳ない」と罪悪感を抱いているのかもしれないけど、真司は「2人で歩けるなら、それでいいよ」と思ってくれてるのかな……と照らし合わせてまた涙。

聴くたびに、真司の気持ちをより深く知ることができる主題歌でした。

深キョンに恋する3人の男性の心情を描いた「HAPPY BIRTHDAY」

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人生崖っぷちのアラサー塾講師・順子(深田恭子)の前に、3人のイケメン男性が現れて……まるで夢のようなラブコメ『初めて恋をした日に読む話』は、キュンキュンしながらも考えさせられるドラマでした。

このドラマ、順子に言い寄る3人の男性のタイプが全く違うことから、「誰派?」と盛り上がりを見せていたんですよね。ピンク髪の不良高校生“ゆりゆり”(横浜流星)に、順子の高校の同級生で元ヤンの山下(中村倫也)、エリートで“THEできる男”なのに、恋愛となると空回り気味の雅志(永山絢人)。

 

そんな彼らの心情を丁寧に描いた「HAPPY BIRTHDAY」は、3人それぞれの想いが込められていて、「back number恐るべし……」と思った記憶があります。だって、1曲のなかに、3つの視点を入れるなんて。それでいてしっかりまとまっている。

例えば、<愛は何かは知らないけど 好きという名前の痛みになら詳しいかも 君にも教えてあげたいけれど 結局教わるのは俺だろう>という部分は、塾講師の順子と、その生徒・“ゆりゆり”の関係性にマッチしていますよね。